アルミボディーを採用した極薄のモバイルノートを投入して話題になったデルのAdamoシリーズに、驚異的な新モデル「Adamo XPS」が登場した。従来のノートの概念を覆すボディーは、予備知識なしに見せられると展示会向けの参考出品かと思ってしまうデザインだが、これでちゃんとした市販品だ。
斬新なボディーは、従来のノートのように液晶と本体部分を開くのではない。キーボードを液晶の内側に収めるようなスタイルだ。写真をご覧いただければわかるように、キーボードを開いた状態では液晶の下部が本体の足として機能する。
液晶パネルを開けると斜めに開いた状態になり、キーボードは手前下がりの入力しやすいスタイルになる。
ボディーは全身アルミ製。ちょうど試用したのが極寒の日だったので、パッケージを開けてしばらくは冷たすぎると感じたほど金属部分が多い。
やや気になったのが、開いた状態でかっちりと止まらないこと。アソビがあるとでもいうべきか、きっちりと固定されずぐらつく感じが否めない。また、机上で使うときにはさほど気にならないが、ひざの上で使うときには従来のノートに比べてかなり違和感がある。また、液晶の角度が調整できないのも苦しい。
例えば、新幹線や飛行機の狭いテーブルで後ろの部分をはみ出させて使うような置き方ができないのも、モバイルノートとしては残念だ。