先日、興味深いソフトの発表があった。それはチェリコ・エンターテインメントのお絵描き・アニメ制作ソフト「PICMO」。NHK「みんなのうた」で話題を集めた「おしりかじり虫」の制作者「うるまでるび」と、東京大学大学院の五十嵐健夫准教授、MS-DOS用テキストエディター「VZ editor」の作者の兵藤嘉彦氏が共同で開発した、子供にも大人にもお薦めしたいソフトだ。

 「なんと感覚的に絵を描いたり、その絵を動かしたりできるのか」。このソフトを発表会で初めて見たとき、久しぶりに感激した。

 筆者は趣味で手描きのイラストを描く。年賀状に添える絵も、毎年、自分で描いている。ただ、パソコンで描くのは苦手だ。フリーハンドでは思い通りの線がなかなか引けず、細かい修正も施しにくい。図形ツールを使えばきれいな線が簡単に引けるが、その線が整いすぎて自分のイメージと違うものになってしまう。PICMOのデモを見て、こういった不満を解消してくれそうな気がした。

 そこで、この記事では、実際に絵を描いて、その操作性を試してみた。

図1 「PICMO」を紹介するWebサイト。1週間使える試用版がダウンロードできる。気に入ったなら、9800円で正式版になるシリアル番号を購入できる
図1 「PICMO」を紹介するWebサイト。1週間使える試用版がダウンロードできる。気に入ったなら、9800円で正式版になるシリアル番号を購入できる
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図2 「PICMO」を起動した直後の画面。真っ白なキャンバスが想像意欲を駆り立てる。作業中に使うのは基本的に画面上のボタンだけ
図2 「PICMO」を起動した直後の画面。真っ白なキャンバスが想像意欲を駆り立てる。作業中に使うのは基本的に画面上のボタンだけ
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