マウスの新常識!
レーザーや青色LEDの力を借りて苦手を克服
昔のボール式マウスでは、内部にゴミが入り込みやすく、カーソルが動かなくなるトラブルがよく起こった。現在主流の光学式では、光源を机に当ててその反射をセンサーで検出する仕組みのため、マウス操作でイライラすることはほとんどなくなった。特に困らないので、買ったパソコンの付属品をそのまま使い続けている人も多いだろう。
しかしながら、マウスの技術的な進化は止まったわけではない。手持ちのマウスをひっくり返して、底面を見てほしい。もし発するのが赤い色だったら、それは旧式だ。
最新型のマウスは、レーザー光ダイオードや青色LED(発光ダイオード)を光源に採用している。ロジクールによると、波長などを整えたレーザー光を採用した製品では、赤色LEDの製品より感度が20倍近く高いという。レーザー光を採用した製品は多くのメーカーが販売する。一方、青色LEDを採用した製品は、今のところマイクロソフトなど一部のメーカーのみ。波長が短い青色LEDでは赤色LEDより光がぶれにくい特性がある(図1)。
新型マウスなら、赤色LEDに比べて反射光を安定した形で受光できるのがメリットだ。例えば、大理石のキッチン台や白色のテーブルでは、赤色LEDの光が当たると拡散しやすい。結果として反射光を正しく受け取れず、カーソルが「動かない」「飛ぶ」といった現象が起こりがち。ところがレーザー光や青色LEDを採用した製品であれば、反射光が安定し、従来使えなかった場所でも使えるわけだ(表1)。