プリンターの新常識!

節約ソフトの効果でモノクロ並みコストも夢ではない

 カラー印刷対応のページプリンターは導入済みだが、高コストなのでカラーでの印刷はご法度─。不景気なご時世、そんな企業は少なくない。しかしながら、ここ一番の資料はカラーで印刷した方が、相手に対する説得力が高まるというもの。

 実は最近、カラー印刷を安く済ませることは難しくない。トナーやインクの使用量を減らすソフトが次々と登場しているからだ(表1)。仕組みは単純で、通常より濃度を落としてプリンターに印刷させる。

●インクやトナーを節約するソフトが多数登場
表1 製品ごとに多少の違いはあるが、基本は色の濃度を下げることでインクやトナーの消費量を抑える。最大75%まで減らせる製品もある。濃度が薄くなっても読みにくくならないように、各社は独自の工夫を凝らしている
表1 製品ごとに多少の違いはあるが、基本は色の濃度を下げることでインクやトナーの消費量を抑える。最大75%まで減らせる製品もある。濃度が薄くなっても読みにくくならないように、各社は独自の工夫を凝らしている
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 メーカー公表値の一例を挙げると、A4判1枚にモノクロ印刷するとトナー代として2.9円かかる。それがカラー印刷では11.9円(セイコーエプソン「OffirioLP-S6000」の場合)。ブラック以外にシアン、マゼンタ、イエローの3種類のトナーを使うのだから、約4倍も高いのは当然である。それが、節約ソフトで50%の濃度で印刷すれば、単純計算ながらカラーA4判1枚は5.95円で済む。

 節約ソフトの多くは、濃度を落とす加減を調整できる。「節約プリント インク&トナー」(ジャングル)の場合、1%刻みで最大75%まで濃度を下げられる。つまり最も薄くすると、通常の25%の濃度まで下げられる。25%濃度ではさすがに薄すぎるが、25~50%程度の削減ならビジネス文書として十分通用する。