BlackBerry Boldには、ワープロ、表計算、プレゼンテーション用のオフィスソフトが入っています。英語版ですが、日本語を扱うことは可能です。

 このソフトは、DataVizの「Documents to Go」というソフトウエアで、PalmのPDAが流行っていたころからある製品です。単にマイクロソフトのオフィスのファイルを閲覧できるだけでなく、編集も可能です。

●Word to Go

 その名前の通り、Wordのファイルを扱うことができるワープロソフトです。簡単な文書であれば、文書を表示させることができます。ただし、段組み(ページを縦に分けて文章を入れていく雑誌のようなレイアウト)には対応していません。簡易なワープロでは、対応していないことがほとんどなので、このクラスのソフトウエアに求めるのは無理があるでしょう。

 しかし、図版や注釈、フィールド(日付などを自動的に入れるワードの機能)は使えます。文字飾りなどにもほとんど対応しており、この程度の機能があれば、文書の意味が分からなくなることはないでしょう。

Wordで作ったこの程度の文書ならば、ほとんど同じように表示できる
Wordで作ったこの程度の文書ならば、ほとんど同じように表示できる
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上に掲載したWordのファイルをWord to Goで表示してみた
上に掲載したWordのファイルをWord to Goで表示してみた
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ただし、ルビのついているところはWord to Goでは表示されなかった
ただし、ルビのついているところはWord to Goでは表示されなかった
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注釈のついたWordの文書
注釈のついたWordの文書
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Word to Goで、注釈のついたWordのファイルを表示させてみた
Word to Goで、注釈のついたWordのファイルを表示させてみた
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注釈は本文中にマークが付き、クリックすると、ウインドウが上下に分割されて注釈が表示される
注釈は本文中にマークが付き、クリックすると、ウインドウが上下に分割されて注釈が表示される
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●Sheet to Go

 こちらは表計算です。マクロを使うようなものでなければ、計算式にも対応しているので、ちょっとした計算もこなせます。グラフなどを含まず、数値と計算式だけで数メガバイトあるような大きな表にも対応しているようです。かつては、PC用のオフィス互換ソフトなどでも、巨大なファイルは扱えなかったことがあったことを考えると、こんなちいさなマシンで、ここまでできるとは驚きます。

Excelで作った表
Excelで作った表
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Sheet to goで表示させてみた、数式は使えるが、罫線はサポートされていないようだ
Sheet to goで表示させてみた、数式は使えるが、罫線はサポートされていないようだ
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