デルの「Studio One 19」は、液晶ディスプレイの裏部分にすべてのパーツを内蔵したパネルタイプの一体型デスクトップ。最小限の置き場所で利用できるパーソナル向けの製品で、店頭モデルなら12万円台半ばから買えるなど手ごろな価格も魅力だ。
ラインアップは店頭モデルを3機種用意するほか、直販モデルは仕様をカスタマイズして購入できる。今回は、直販モデルのみに用意されているカラーバリエーション「タスカンレッド」をレビューする。
外観は、まるでテレビのような美しいスタイル。液晶のサイズは18.5型ワイドと、デスクトップとしては最小クラスだ。奥行きは約20cmと、机の上でも置き場所を取らない。
ボディーは、コストを惜しむことなく、細部までこだわり抜いたパーツが使われている。液晶のフチの赤い部分は、なんと布が貼り付けられているのだ。若干ざらつきのある目の粗い布で、見た目の質感が非常に良い。
また、背面のスタイルも美しく、まるで、iPhoneを大きくしたような丸みを帯びた造形と質感だ。背面の形成にも手抜きがなく、光を美しく反射する。スタンド部分は金属製で、しっかりとした重さがあって、安定感はバツグンだ。
本体右側に内蔵するドライブはスロットインタイプで、DVDスーパーマルチかブルーレイコンボ(BD-ROM兼DVDスーパーマルチ)を選択できる。液晶の解像度がさほど高くないので、ブルーレイコンテンツを存分には楽しめないことを考えると、DVDスーパーマルチでも十分だろう。
キーボードとマウスはワイヤレスで、ケーブルを気にすることなく、好きな位置に置ける。キーボードは薄めのタイプだが、ストロークがしっかり確保されていて、なかなか打ちやすい。若干サイズが大きいが、これは、コンパクトさだけを重視せずにテンキーを搭載しているからだ。もちろん、表計算やゲームに利用する際の実用性が高い。
キーボードには、メールなどの起動やAV操作のワンタッチキーを搭載している。また、ボリューム調整はダイヤル式で、ちょっとAV機器っぽさが味わえる。
マウスは光学式で、感度は上々。これなら、市販のマウスに買い替えることなく使い続けられそうだ。