Ubuntuのバージョンについて

 本記事で紹介しているのはバージョン13.10ですが、2014年8月時点ではより新しい「Ubuntu 14.04 LTS日本語 Remix」が公開されています。

 Windows XPのサポートが終了する2014年4月9日以降は、古いXPパソコンはセキュリティの問題から使い続けるのが困難となった。こうした古いパソコンを「Linux」で復活させ、役立てる方法を紹介しよう。

 Linuxとは、誰もが自由に利用できるOSだ。実体はLinuxカーネル(OSの中心部分)とアプリケーションの寄せ集めで、複数の企業や団体が「ディストリビューション」という、パソコンなどにインストールしてすぐに使えるパッケージとして提供している。例えば業務分野では米レッドハットが提供している「レッドハットエンタープライズ Linux」が有名だし、デスクトップ用途では英カノニカルが提供している「Ubuntu(ウブントゥ)」がWindowsに近い操作感覚で人気だ。

 レッドハットやウブントゥのような企業が手がけるディストリビューションは一種のOS製品だが、Windowsなどとは異なりOSそのものは無償だ。企業はディストリビューションのサポート料金から利益を確保しているので、サポートを受けなければ無料で使えるのだ。

ディストリビューションを用意すればOK!
LinuxはOS本体や必要なアプリケーションがセットになった「ディストリビューション」という形で配布されており、インストールはWindows並みに簡単だ。
LinuxはOS本体や必要なアプリケーションがセットになった「ディストリビューション」という形で配布されており、インストールはWindows並みに簡単だ。
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 セキュリティ関係を含むアップデートは無償のユーザーにも行われる。その代わり、ウブントゥの場合、サポートは1年ごとに切れるのでOSのアップデートが必要だ。