仕事の効率化を目指し、多くのユーザーがさまざまな工夫をしながら独自のノウハウでメール整理を実践している。とはいえ、他人がどのようにメールを管理しているかは意外と知らないものだ。そこで本誌はインターネット上でアンケート調査を実施。1222人の回答から、どのような方法でメールの整理をしているのか実態を探った。

マイクロソフト製品が半数

 まずはメール整理の前提として、どのメールソフト/Webメールサービスを利用しているかを聞いた。

 1位はOutlook。Officeソフトに含まれることもあり、有料ソフトにもかかわらず比率は高い。洗練された使い勝手や豊富な機能が支持を得ていると考えられる。2位は、Outlook Expressの後継となるWindows Live メールとなった。4位のOutlook Expressなども含めると、マイクロソフト製品で半数近くになる。WebメールではGmailが14.2%で最も多かった(図1)。

 次に、メールソフトやWebメール上でフォルダーやラベルをいくつ作っているかを聞いた(図2)。中央値は10前後であり、31以上が14.0%もいる。きめ細かく丁寧にメールを分類している人は意外に多いという実態が見えてくる。ルール/フィルターについては、フォルダー/ラベルよりもさらに多数となっている傾向が見られる。

●メインで使用しているメールソフト/Webメールサービス
図1 個人でメールを送受信するために利用しているメールソフト/Webメールサービスの中で最も利用頻度が高いもの。Officeに付属するOutlookやWindows 7のWindows Live メールの利用者が多かった
図1 個人でメールを送受信するために利用しているメールソフト/Webメールサービスの中で最も利用頻度が高いもの。Officeに付属するOutlookやWindows 7のWindows Live メールの利用者が多かった
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●多くのユーザーがフォルダーやフィルターをきめ細かく設定
図2 主に利用するメールソフト/Webメールサービスで設定しているフォルダーやラベルの数とルール/フィルターの数。中央値は、フォルダー/ラベルが10前後、ルール/フィルターが12前後になる。総じて、きめ細かなメール仕分けをしていることがうかがえる
図2 主に利用するメールソフト/Webメールサービスで設定しているフォルダーやラベルの数とルール/フィルターの数。中央値は、フォルダー/ラベルが10前後、ルール/フィルターが12前後になる。総じて、きめ細かなメール仕分けをしていることがうかがえる
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