Windows 7に複数のユーザーアカウントを登録し、複数のユーザーで使い分けている場合は、特定のユーザーのパソコン利用時間を制限したり、利用できるアプリケーションを制限したりできる。例えば、親が子供のパソコン使用時間を制限したり、企業が従業員の使用するプログラムを制限したりするときに活用できる。

 なお、制限できるのは「管理者ユーザー」が「標準ユーザー」に対してである。「標準ユーザー」は他のユーザーを制限することはできない。また、「管理者ユーザー」が別の「管理者ユーザー」を制限することもできない。その場合は、次のように相手のアカウントの種類を「標準ユーザー」に変更するようにメッセージが表示される。「はい」ボタンをクリックすると、管理者ユーザーを標準ユーザーに変更できる。

管理者が管理者に対して制限を設定しようとすると、このメッセージが表示される。
管理者が管理者に対して制限を設定しようとすると、このメッセージが表示される。

 この機能で制限できるのは、次の3つである。

  • パソコンの使用時間
  • ゲーム
  • 実行できるプログラム

コントロールパネルを起動したら、「ユーザーアカウントと家族のための安全設定」の「保護者による制限の設定」をクリックする。
コントロールパネルを起動したら、「ユーザーアカウントと家族のための安全設定」の「保護者による制限の設定」をクリックする。
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制限する相手のアイコンをクリックする。相手は「標準ユーザー」である必要がある。
制限する相手のアイコンをクリックする。相手は「標準ユーザー」である必要がある。
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「有効、現在の設定を強制します」を選択する。続けて、「時間制限」「ゲーム」「特定のプログラムを許可または禁止します」をクリックして設定する。
「有効、現在の設定を強制します」を選択する。続けて、「時間制限」「ゲーム」「特定のプログラムを許可または禁止します」をクリックして設定する。
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「時間制限」の設定画面。パソコンの使用を禁止する時間帯をマス目をドラッグして指定したら「OK」ボタンをクリックする。
「時間制限」の設定画面。パソコンの使用を禁止する時間帯をマス目をドラッグして指定したら「OK」ボタンをクリックする。
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「ゲーム」の設定画面。「○○はゲームをプレイしてもよいですか?」に対して「いいえ」を指定したら「OK」ボタンをクリックする。
「ゲーム」の設定画面。「○○はゲームをプレイしてもよいですか?」に対して「いいえ」を指定したら「OK」ボタンをクリックする。
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「特定のプログラムを許可または禁止します」の設定画面。「○○は許可されたプログラムのみ使用してよい」をオンにして、許可するプログラムだけチェックし、「OK」ボタンをクリックする。
「特定のプログラムを許可または禁止します」の設定画面。「○○は許可されたプログラムのみ使用してよい」をオンにして、許可するプログラムだけチェックし、「OK」ボタンをクリックする。
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元のダイアログボックスに戻ったら「OK」ボタンをクリックする。
元のダイアログボックスに戻ったら「OK」ボタンをクリックする。
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アカウントに「保護者による制限は有効」と表示されたら設定完了。
アカウントに「保護者による制限は有効」と表示されたら設定完了。
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 なお、マイクロソフトが無料で提供している「Windows Live Essentials」)に含まれる「ファミリーセーフティ」をインストールしている場合は、本記事とは異なる画面が表示される。今回は、「ファミリーセーフティ」をインストールしていないWindows 7を前提としている点に注意してほしい。

XPでは……

 Windows XPには同様の機能は用意されていない。利用するには、Windows XP用のWindows Live ファミリーセーフティをダウンロードする必要がある。