インターネット上のクラウドサービスに自分の音楽ライブラリを置き、パソコンやスマートフォンからいつでもどこでも聴きたい曲が楽しめる──そんな「クラウドミュージック」のサービスが米国で始動した(図A)。
グーグルをはじめ続々と
グーグルが開始したサービスは「Google Music」。パソコン内の「Music Maneger」というソフトがiTunesライブラリを監視し、追加された音楽をサーバーに自動でアップロードする。パソコンからはWebブラウザーで利用し、Android機やiPhoneからは音楽アプリを通じて利用する。Google Music上の自分のライブラリがまるで手元の機器の中にあるように利用できる(図B)。
アマゾン・ドット・コムが開始したのは、「Cloud Drive」と呼ぶ有料サービス。こちらもクラウド上で音楽を保存・再生できる。クラウドに自分のライブラリ(AACまたはMP3)をアップロードして利用するほか、Amazon.comで購入した音楽も自動的に保存される。
アップルは、iTunes Storeで購入済みのコンテンツをいつでもどの端末からでもダウンロード可能とする「iTunes in the Cloud」サービスを開始している。ほかにも、自分のライブラリを丸ごとクラウド化できる「iTunes Match」(有料)も準備中だ。これは、所有する音楽の情報のみを送信して、クラウド上の音楽(AAC 256kbps)が聴けるというユニークな仕組みとなっている(図C)。