ホームネットワークによってデジタル家電との連携も広がりつつある。ここでは、スマートフォンとオーディオ機器との連携を考えよう。

 オーディオ機器との連携で手っ取り早いのはケーブル接続だ(図30)。特に簡単なのは、ヘッドホン端子からアンプへのアナログ接続になる。デジタルな音楽データをそのまま出力したい場合、Android機ならHDMI端子付きが多いので、それを使ってアンプで接続すればよい。iPhoneなら、iPhone/iPodの専用端子を備えたケーブルやオーディオ機器を利用する。

●ケーブルで簡単に接続できる
図30 簡単なのはケーブルでの接続だ。パソコンやAndroid機ではHDMI端子を備えた製品が増えている。写真はiPhoneを据え置いた、Dock端子用機器「ND-S1」(オンキヨー)
図30 簡単なのはケーブルでの接続だ。パソコンやAndroid機ではHDMI端子を備えた製品が増えている。写真はiPhoneを据え置いた、Dock端子用機器「ND-S1」(オンキヨー)
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 ホームネットワークが利用できるなら、各機器が「DLNA」規格に対応しているかを調べよう。ブルーレイレコーダーや薄型テレビ、家庭用ゲーム機などに対応製品がある。

 Android機では「iMediaShare」などの「DLNAサーバー」アプリが使えるので、「DLNAプレーヤー」機能を備えたデジタル家電でAndroid機の音楽ファイルを再生することができる(図31)。同様に、パソコンにDLNAサーバーソフトをインストールしておけば、DLNAプレーヤー機器を通じて、パソコンの音楽ファイルが再生可能になる。

●ホームネットワークなら「DLNA」で共有
図31 「DLNA」対応のデジタル機器同士なら、LAN経由でほかの機器の音楽や動画を再生できる。DLNA機能には「サーバー」や「プレーヤー」などの種類があり、サーバー機器のコンテンツをプレーヤー機器で再生する。Android用には「iMediaShare」などのDLNAサーバーアプリがある(右)
図31 「DLNA」対応のデジタル機器同士なら、LAN経由でほかの機器の音楽や動画を再生できる。DLNA機能には「サーバー」や「プレーヤー」などの種類があり、サーバー機器のコンテンツをプレーヤー機器で再生する。Android用には「iMediaShare」などのDLNAサーバーアプリがある(右)
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 iPhoneなどアップル製品でそろえるなら、「Apple TV(第2世代)」を利用することで、iPhoneやパソコン内のiTunesの音楽や動画を、Apple TVに接続したオーディオ機器で楽しめる(図32)。パソコンのiTunesやiPhoneのミュージック画面で、Apple TVのアイコンが表示され、そこから出力先をApple TVに切り替えて再生できる。Apple TVはLANで共有した機器の音楽のほか、iTunes Storeの映画、YouTubeやネットラジオなども再生可能だ。

●iTunesやiPhoneは「Apple TV」経由で
図32 LAN接続されたパソコン(iTunes)やiPhoneなら第2世代の「Apple TV」を導入することで、テレビやオーディオ機器での再生が可能になる(左)。iPhoneで再生中の音楽の出力先をApple TVに切り替えるのも簡単だ(右)
図32 LAN接続されたパソコン(iTunes)やiPhoneなら第2世代の「Apple TV」を導入することで、テレビやオーディオ機器での再生が可能になる(左)。iPhoneで再生中の音楽の出力先をApple TVに切り替えるのも簡単だ(右)
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