「ユーザーアカウント」は、Windowsの利用者を識別する情報のことだ。ユーザーアカウントによって、Windowsはそのユーザーのコンピューターに対する権限を判断し、ユーザーごとに適切な環境を提供する。例えば、「山田太郎」という名前のユーザーアカウントを作成したら、Windowsは山田太郎さん専用のデスクトップ、「ドキュメント」フォルダーや「ピクチャ」フォルダーなどを用意して、他のユーザーアカウントとは区別して扱う。
Windowsのユーザーアカウントには、次の3つの種類がある。
管理者 | Windowsのすべての機能・設定を利用できる。他のユーザーやパソコンのセキュリティに影響するシステム設定の変更も可能。ユーザーアカウントの追加や削除なども、管理者アカウントだけが実行できる。 |
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標準ユーザー | ソフトウエアとハードウエアのインストールやアンインストール、コンピューターの動作に必要なファイルの削除、ユーザーアカウントの追加や削除、他のユーザーに影響するコンピューター設定の変更などができない。それ以外は、コンピューターにインストールされているほとんどのプログラムを使用できるなど、管理者アカウントと同等のことができる。 |
Guest | アカウントを持っていなくても一時的にWindowsを利用できるユーザー用のアカウント。標準ユーザー以上にできることが大幅に制限されている。 |
Windowsでは、少なくとも1つの管理者アカウントが必要である。この管理者アカウントは、通常はWindowsのインストール時に作成する。プリインストールパソコンの場合は、あらかじめ管理者アカウントが1つ作成されているはずだ。Guestアカウントは、一時的な利用者用のアカウントで、Windows側でGuestアカウントを有効にしている場合のみ利用できる(標準ではオフになっている)。
以下では、新しいユーザーアカウントの追加方法を紹介する。家族用のアカウントを作成したり、別のアカウントを作って、1人で使い分けたい場合などに必要な操作だ。
なお、新しいユーザーアカウントを追加できるのは、管理者アカウントのユーザーだけである。また、セキュリティの観点からは、管理者用アカウントは1つに制限し、それ以外は標準アカウントで運用するのが望ましいとされている。