「ユーザーアカウント」は、Windowsの利用者を識別する情報のことだ。ユーザーアカウントによって、Windowsはそのユーザーのコンピューターに対する権限を判断し、ユーザーごとに適切な環境を提供する。例えば、「山田太郎」という名前のユーザーアカウントを作成したら、Windowsは山田太郎さん専用のデスクトップ、「ドキュメント」フォルダーや「ピクチャ」フォルダーなどを用意して、他のユーザーアカウントとは区別して扱う。

 Windowsのユーザーアカウントには、次の3つの種類がある。

Windows 7のアカウントの種類
管理者Windowsのすべての機能・設定を利用できる。他のユーザーやパソコンのセキュリティに影響するシステム設定の変更も可能。ユーザーアカウントの追加や削除なども、管理者アカウントだけが実行できる。
標準ユーザーソフトウエアとハードウエアのインストールやアンインストール、コンピューターの動作に必要なファイルの削除、ユーザーアカウントの追加や削除、他のユーザーに影響するコンピューター設定の変更などができない。それ以外は、コンピューターにインストールされているほとんどのプログラムを使用できるなど、管理者アカウントと同等のことができる。
Guestアカウントを持っていなくても一時的にWindowsを利用できるユーザー用のアカウント。標準ユーザー以上にできることが大幅に制限されている。

 Windowsでは、少なくとも1つの管理者アカウントが必要である。この管理者アカウントは、通常はWindowsのインストール時に作成する。プリインストールパソコンの場合は、あらかじめ管理者アカウントが1つ作成されているはずだ。Guestアカウントは、一時的な利用者用のアカウントで、Windows側でGuestアカウントを有効にしている場合のみ利用できる(標準ではオフになっている)。

 以下では、新しいユーザーアカウントの追加方法を紹介する。家族用のアカウントを作成したり、別のアカウントを作って、1人で使い分けたい場合などに必要な操作だ。

 なお、新しいユーザーアカウントを追加できるのは、管理者アカウントのユーザーだけである。また、セキュリティの観点からは、管理者用アカウントは1つに制限し、それ以外は標準アカウントで運用するのが望ましいとされている。

コントロールパネルを起動したら、「ユーザーアカウントと家族のための安全設定」の「ユーザーアカウントの追加または削除」をクリックする(標準ユーザーでログインしている場合は、管理者アカウントのユーザー名とパスワードの入力を求められる)
コントロールパネルを起動したら、「ユーザーアカウントと家族のための安全設定」の「ユーザーアカウントの追加または削除」をクリックする(標準ユーザーでログインしている場合は、管理者アカウントのユーザー名とパスワードの入力を求められる)
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現在登録されているアカウントが一覧表示されたら、「新しいアカウントの作成」をクリックする
現在登録されているアカウントが一覧表示されたら、「新しいアカウントの作成」をクリックする
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新しいアカウント名を入力したら、アカウントの種類(標準ユーザー/管理者)を指定して「アカウントの作成」ボタンをクリックする。ここでは「標準ユーザー」を選択した
新しいアカウント名を入力したら、アカウントの種類(標準ユーザー/管理者)を指定して「アカウントの作成」ボタンをクリックする。ここでは「標準ユーザー」を選択した
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新しいアカウントが作成されて、アカウントの一覧に追加される。アカウントの画像は自動的に設定されるので、必要であれば変更する。追加したアカウントは、Windowsのログイン画面に表示され、クリックするとログインできるようになる
新しいアカウントが作成されて、アカウントの一覧に追加される。アカウントの画像は自動的に設定されるので、必要であれば変更する。追加したアカウントは、Windowsのログイン画面に表示され、クリックするとログインできるようになる
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XPでは……

 コントロールパネル(クラシック表示)の「ユーザーアカウント」アイコンをダブルクリックして「ユーザーアカウント」の画面を表示したら、「新しいアカウントを作成する」をクリックする。なお、Windows XPでは、アカウントの種類は「管理者」「制限付き」「Guest」の3つとなる。

「ユーザーアカウント」アイコンをダブルクリックしたら、「新しいアカウントを作成する」をクリックする
「ユーザーアカウント」アイコンをダブルクリックしたら、「新しいアカウントを作成する」をクリックする
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