ファイルを探す、開く、保存する、コピーする……。パソコンでの仕事は、こうしたファイル操作の繰り返しと言っても過言ではない。

 一つひとつはわずかな操作だが、回数が多いだけに、思い通りにいかないとイライラが募る。目的のファイルがフォルダーの階層奥深くにあり、なかなかたどり着けなかったり、ウインドウをたくさん開きすぎて、目的のフォルダーにスムーズにコピーできなかったり。こうしたささいなことで仕事の流れが邪魔される事態は、できるだけ避けたい。

 そこで本特集では、ファイル操作にまつわるさまざまな技をシーン別に紹介する。例えば、目的のファイルやフォルダーにスムーズに移動するための技。デスクトップにショートカットを置いておくというのが定番技だが、ウインドウに隠れてしまったり数が増えて把握しにくくなったりすることもある。こうした問題とサヨナラできる技を見ていこう。

 見た目を変えることで、ファイル操作の煩雑さを減らす技も取り上げた。その一つが、ファイルのやり取りなどで使うことが多い、USBメモリーに関するテクニック。USBメモリーやメモリーカードを複数挿していると、どれがどれだか分からなくなることがあるが、見た目を変えれば一目で分かる。

 取り上げる技の多くは、Windows XP/Vista/7のいずれでも通用する。ただ、一部にバージョンが限定されるものもある。そうした技については、対応するWindowsのバージョンを【XP】【Vista】【7】と表示した。

 各技を使いこなすためのスキルは、3段階でレベル分けした(下図)。「初級」は、基本的な技として広く知られているもの。ただ、応用的な使い方に触れている個所もあるので、自身のスキル確認の意味でも目を通しておこう。ファイル操作の達人を目指すなら、押さえておきたいのが「中級」。さらに高度な「上級」もマスターすれば、周囲の同僚に一目置かれるだろう。

【3段階でレベル分け】