前回、「登録単語をテキストファイルに書き出す」方法を解説したが、今回は、書き出したテキストファイルを使って、別のパソコンのATOKに一括登録する方法を説明する。

 書き出したテキストファイルは、USBメモリーなどにあらかじめ保存しておく。登録したいパソコンにセットアップされているATOKのATOKパレットで「メニュー」をクリックし、「辞書メンテナンス」→「辞書ユーティリティ」をクリックする(図1)。

図1 辞書ユーティリティを起動
図1 辞書ユーティリティを起動
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 ATOKのバージョンが違っていても登録できる。今回は、ATOK 2010で書き出したテキストファイルを、ATOK 2009の辞書に登録する。すでに自動登録されている単語があるが、そこにテキストファイルから登録する(図2)。

図2 登録単語がある上にテキストファイルから一括登録する
図2 登録単語がある上にテキストファイルから一括登録する
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 「ツール」→「ファイルから登録・削除」をクリックする。このとき、テキスト書き出ししたい辞書が開いていない場合は、「ファイル」→「開く」で、出力したい辞書を開く(図3)。

図3 「ファイルから登録・削除」を選択
図3 「ファイルから登録・削除」を選択
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 「単語ファイル」の欄に、USBメモリーなどに保存してあるテキストファイルを指定する(図4、図5)

図4 「参照」をクリックする
図4 「参照」をクリックする
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図5 USBメモリーなど、ファイルを保存している場所を指定し、ファイル名を指定する
図5 USBメモリーなど、ファイルを保存している場所を指定し、ファイル名を指定する
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 「出力ファイル」の欄には処理結果を確認するためのファイルを指定する(図6、図7)。

図6 「参照」をクリック
図6 「参照」をクリック
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図7 出力結果を保存する場所とファイル名を指定する
図7 出力結果を保存する場所とファイル名を指定する
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 「単語ファイル」と「出力ファイル」のファイル名が指定できたら「登録」をクリックする(図8)。

図8 「登録」をクリック
図8 「登録」をクリック
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図9 登録が実行され終了すると「終了しました」のメッセージが表示されるので「閉じる」をクリック
図9 登録が実行され終了すると「終了しました」のメッセージが表示されるので「閉じる」をクリック

図10 次も「閉じる」をクリックしてダイアログを閉じる
図10 次も「閉じる」をクリックしてダイアログを閉じる
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 辞書ユーティリティの画面に戻り、テキストファイルの内容が登録されているのがわかる。すべて上書きされるのではなく、最初から登録されていたものの上に追加登録される形となる。また、テキスト書き出しした時点で「自動登録単語」だったものは、「登録単語」として一括登録される(図11)。

図11 もとあった単語に追加される形で一括登録される
図11 もとあった単語に追加される形で一括登録される
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 「出力ファイル」で指定したテキストファイルを開いてみると、すでに登録されていた単語が1語、登録されなかったことが記録されている。このファイルは確認し、問題がなければ削除して構わない。

図12 出力ファイルには登録できなかった単語とその理由が記されている
図12 出力ファイルには登録できなかった単語とその理由が記されている
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 これで、よく使う単語がすぐに変換候補に表示され、サブマシンでもメインマシンと同様の変換が可能となる。