前回は、[Shift]+[←]/[→]キーで文節の区切り方を修正する方法を説明した。ただし、前回取り上げた例は、変換対象が先頭の文節だった。では、途中の文節の区切りが間違っている場合は、どうしたらいいだろうか? たとえば、次のようなケースだ。

たぶんきょうかいしゃはやすみです
変換結果Aたぶん協会者は休みです(たぶん/きょうかい/しゃは/やすみです)
変換結果Bたぶん今日会社は休みです(たぶん/きょう/かいしゃは/やすみです)

 変換結果A→変換結果Bに修正する場合、2番目の文節を「きょうかい」→「きょう」に修正する必要がある。変換直後、変換対象文節は先頭にあるため、まずは2番目の文節に移動しなければならない。そこで利用するのが、次のキーである。

・[←]/[→]……変換対象文節の移動

 以下に、実際の操作例を示すので、上記のキー操作、および前回紹介した[Shift]+[←]/[→]キーによる文節区切りの修正方法に注目してほしい。なお、操作方法はME-IME/MS-IME 2007ともに共通である。

「たぶんきょうかいしゃはやすみです」と読みを入力したら、スペースキーで変換する
「たぶんきょうかいしゃはやすみです」と読みを入力したら、スペースキーで変換する
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「たぶん協会者は休みです」に変換された。変換したかった文章は「たぶん今日会社は休みです」なので修正が必要だ。太い下線の付いている箇所が変換対象になっている文節なので、[→]キーを1回押して、その対象文節を「協会」に移動する
「たぶん協会者は休みです」に変換された。変換したかった文章は「たぶん今日会社は休みです」なので修正が必要だ。太い下線の付いている箇所が変換対象になっている文節なので、[→]キーを1回押して、その対象文節を「協会」に移動する

太い下線の文節が「協会」に移動した。次に、文節を「きょうかい」→「きょう」に修正するため、[Shift]+[←]キーを2回押す
太い下線の文節が「協会」に移動した。次に、文節を「きょうかい」→「きょう」に修正するため、[Shift]+[←]キーを2回押す

[Shift]+[←]キーを1回押した状態。「きょうかい」→「きょうか」に修正されている
[Shift]+[←]キーを1回押した状態。「きょうかい」→「きょうか」に修正されている
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[Shift]+[←]キーを2回押した状態。「きょうかい」→「きょう」に修正されている。この状態でスペースキーを押して変換する
[Shift]+[←]キーを2回押した状態。「きょうかい」→「きょう」に修正されている。この状態でスペースキーを押して変換する
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「たぶん鏡会社は休みです」に変換された。文節の区切りは正しいが、「きょう」が誤変換されている。もう一度スペースキーを押して変換する
「たぶん鏡会社は休みです」に変換された。文節の区切りは正しいが、「きょう」が誤変換されている。もう一度スペースキーを押して変換する

候補が表示されるので、正しい候補である「今日」を選択して[Enter]キーで確定する
候補が表示されるので、正しい候補である「今日」を選択して[Enter]キーで確定する

文章全体が確定された
文章全体が確定された
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 以上のように、変換の対象となる文節は[←]/[→]キーで移動できる。そして、文節の区切りは[Shift]+[←]/[→]キーで修正できる。覚えておくと便利だ。