Wordの文章では、「。」や「、」が行頭に来たり、「や『のような左括弧が行末に置き去りにされることがない。これは行頭に表示したくない文字を「行頭禁則文字」、行末に表示したくない文字を「行末禁則文字」に指定して、自動調整しているからだ。

 ただ、「っ」や「ょ」といった小さい文字は、初期設定で禁則文字に指定されていないため、行頭に表示されることがある。小さい文字は前の文字と同時に発音するものなので、同じ行にあったほうが読みやすいのではないだろうか。そう思ったら、行頭禁則文字に小さい文字を追加しよう。

 禁則文字を追加するときは、「体裁」ウインドウで「禁則文字」を[高レベル]に指定する。これで「行頭禁則文字」に小さい文字が追加される。

図1 初期設定では、小さい文字「っ」や「ョ」が行頭に表示される
図1 初期設定では、小さい文字「っ」や「ョ」が行頭に表示される
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図2 「Word」メニューから「環境設定」を選択する。「Wordの環境設定」ウインドウで「体裁」を選択する
図2 「Word」メニューから「環境設定」を選択する。「Wordの環境設定」ウインドウで「体裁」を選択する
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図3 「禁則文字」を[高レベル]に設定する
図3 「禁則文字」を[高レベル]に設定する
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図4 文字の間隔が自動的に調節されて、「っ」や「ョ」の位置がずれた
図4 文字の間隔が自動的に調節されて、「っ」や「ョ」の位置がずれた
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 なお、禁則文字は文書ごとに設定されるので、この変更は現在の文書だけに有効だ。新規文書をいつも[高レベル]にしておきたいときは、「新しく作成する文書の規定値として設定する」をオンにしよう。

図5 設定を新規文書にも適用したいときは、「新しく作成する文書の規定値として設定する」をオンにする
図5 設定を新規文書にも適用したいときは、「新しく作成する文書の規定値として設定する」をオンにする
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