MS-IMEには、変換・確定した単語を記憶して、次回の変換時に上位に表示したり、単語と単語の結びつきを記憶したりする「学習機能」が用意されている。

 通常は、学習機能によって使えば使うほど変換効率はよくなっていくが、1台のパソコンを複数人で共有していたり、不特定多数のユーザーが利用するパソコンを利用したりする場合は、前に利用した人の学習情報がじゃまになるケースもある。このようなときは、学習情報を消去してから使い始めるとよい。

 あるいは、こういったパソコンを利用したあと、自分の学習情報を消去してから終了するのも、情報漏洩防止の観点からはよいことだ。

 なお、学習情報を消去する機能は、MS-IMEには用意されていない。以下は、ME-IME 2007での操作方法だ。

言語バーの[ツール]ボタンをクリックし、メニューから[プロパティ]をクリックする
言語バーの[ツール]ボタンをクリックし、メニューから[プロパティ]をクリックする
[画像のクリックで拡大表示]

プロパティのダイアログボックスが表示されたら、[辞書/学習]タブに切り替えて、[学習情報の消去]をクリックする
プロパティのダイアログボックスが表示されたら、[辞書/学習]タブに切り替えて、[学習情報の消去]をクリックする
[画像のクリックで拡大表示]

確認のメッセージが表示されたら[はい]をクリックする。このあと、開いたダイアログボックスはすべて閉じる。これで、変換した単語の並び順などの学習情報がすべてリセットされて出荷時の状態に戻る
確認のメッセージが表示されたら[はい]をクリックする。このあと、開いたダイアログボックスはすべて閉じる。これで、変換した単語の並び順などの学習情報がすべてリセットされて出荷時の状態に戻る
[画像のクリックで拡大表示]

 なお、学習情報を消去しても、自分で登録した登録単語は削除されないので安心してほしい。ただし、学習機能によって自動的に学習された学習単語は、すべて削除される。例えば、「さいぼうず」と入力し、[F7]キーで「サイボウズ」にカタカナ変換して確定すると、ユーザー辞書に「サイボウズ(さいぼうず)」という単語が自動的に登録される。このような学習単語は、学習情報の消去によって削除されてしまう(「ファンクションキーを使ってカタカナ変換する」参照)。