MS-IMEでは「抑制単語」と呼ばれる特殊な単語を登録できる。これは、変換できない単語のことだ。例えば、通常の文章であれば「たっきゅうびん」→「宅急便」と変換しても特に問題ないだろう。しかし、「宅急便」は商標であり、一般名詞ではない。したがって、文書の提出先によっては、「宅急便」という単語を使うと相手の心証を害してしまうこともないとは言えない。このような場合に、「宅急便」という単語を「抑制単語」として登録しておくと、変換されなくなる。
その他にも、ライバル会社の商品名を不用意に使ったり、社内でタブーになっている言葉を文書中で使ったりというトラブルを避けたいときも、こうした単語を「抑制単語」として登録しておくと効果的だろう。
ここでは、「宅急便」という単語を抑制単語として登録する手順を紹介する。
なお、上記の操作では、「宅急便(たっきゅうびん)」が「抑制単語」という品詞で登録される。登録された状態は、辞書ツールで確認可能だ。
なお、「抑制単語」が利用できるのはMS-IMEだけだ、MS-IME 2007では、なぜか抑制単語の機能はなくなっている。