たとえば商品台帳などで「ボールペン赤」「ノート黒」のように、商品名と色を同じセルに入力してしまったとする。関数を使って、右端の色情報だけを抜き出すのは簡単だ。RIGHT関数を使えばいい。

図1 文字列の右端から文字を抜き出すにはRIGHT関数を使う
図1 文字列の右端から文字を抜き出すにはRIGHT関数を使う
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 では、右端1文字を削除した商品名だけを表示するにはどうしたらいいだろう。こんなときは「右端1文字を削除する」というより「右端1文字を除く左側部分を抜き出す」と考えた方がいいだろう。文字列の左端を抜き出すのだからLEFT関数を使うのだが、文字数の指定には工夫が必要だ。

 「ボールペン赤」は全部で5文字。ここから「赤」を除いた左側4文字をLEFT関数で抜き出す。つまり、抜き出す文字数は「文字列の長さ - 1」ということだ。文字列の長さを調べるにはLEN関数を使う。

図2 抜き出す数は文字数から1を引いた数。文字数はLEN関数で調べる
図2 抜き出す数は文字数から1を引いた数。文字数はLEN関数で調べる
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 こうした発想はさまざまに応用できる。たとえば「・社会学部」や「■営業部」などから先頭の「・」や「■」だけを取り除いたり、「【神奈川県】」から両端の「【】」を除去することも可能だ。関数は、柔軟な発想で使いこなしたい。