既存のブックを開くときは、ブックのアイコンをダブルクリックするか、「ファイルを開く」ダイアログボックスなどで選択して「開く」ボタンをクリックする。こうして開いたブックはExcel上で表示される。それが当たり前だ。しかし、開いても表示されない幽霊のようなブックも存在するので注意しよう。
まず、開いても表示されないブックの作成方法から解説しよう。任意のブックに名前を付けて保存する。どのフォルダに、どんな名前で保存してもかまわない。保存が完了したら、「表示」タブ「ウィンドウ」グループの「ウィンドウを表示しない」ボタンをクリックする。実行すると、ブックが非表示になるはずだ。
ブックが表示されていない状態で、Excelの[×]ボタンをクリックして、Excel自体を終了させる。Excelが終了するとき、非表示にしたブックを「保存しますか?」と確認されるので、ここで「はい」ボタンをクリックする。
こうして非表示のまま保存したブックは、次回開いたときも非表示になる。試してみよう。いつものように、ブックのアイコンをダブルクリックして開く。
表示されないだけで、実際にはブックが開いている。その証拠に「表示」タブ「ウィンドウ」グループの「ウィンドウの再表示」ボタンが有効になっているはずだ。このボタンは、非表示になっているブックがExcel上で開かれているときしか使用できない。
ボタンをクリックすると、非表示ブックの一覧が「ウィンドウの再表示」ダイアログボックスに表示される。選択して「OK」ボタンをクリックすれば、ブックが再表示される。