あるセルに入力されているデータを、下方向に連続してコピーするときは次のようにしよう。まずコピー元のセルを先頭にしてコピー先のセル範囲をマウスやキーボードで選択する。次にcontrolキーを押しながらDを押す。これで、選択した範囲にデータがコピーされる。

図1 コピーしたいセルを先頭にして、コピー先のセルをすべて選択する
図1 コピーしたいセルを先頭にして、コピー先のセルをすべて選択する
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図2 control+Dで下方向にコピーできる
図2 control+Dで下方向にコピーできる
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 なお右方向にコピーしたい場合は、コピー元を左端にして右方向にコピー先セルを選択してからcontrolキーを押しながらRを押す。

図3 コピー元を左端にして、コピー先のセルをすべて選択する
図3 コピー元を左端にして、コピー先のセルをすべて選択する
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図4 control+Rで右方向にコピーできる
図4 control+Rで右方向にコピーできる
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 下方向にはDownのD、右方向はRightのRを覚えておくといい。いずれも、コピー元セルを範囲の先頭にするのがポイント。コピー元が別のセルを参照するような数式だった場合には、参照するアドレスが自動的に調整される。

 これらの機能はあまり知られていないが、裏技などではなく「フィル」というExcelの標準機能だ。

図5 「編集」メニューの「フィル」機能
図5 「編集」メニューの「フィル」機能
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 連続したセルにデータをコピーするにはフィルハンドルをドラッグする方法もあるが、データによっては連続データが作成されてしまう。コピーしたいときに便利な「フィル」機能を、ぜひ覚えておこう。