他人に見せたくないデータがある。たとえば、見積書の作成に必要な単価表などのデータだ。見せたくはないけど見積書の作成には必要。だからブック内にデータを書き込んでおかなければならない。でも、他人には見られたくない…。そんなときは、ワークシートを隠してしまうといいだろう。

 ワークシートを隠すには「ホーム」タブ「セル」グループの「書式」ボタンをクリックして「非表示/再表示」をポイントする。表示されるメニューの「シートを表示しない」をクリックすればアクティブシートのシート見出しが非表示になる。非表示にしたいシートのタブの上で右ボタンメニューから「非表示」を選んでもよい。

図1 シートの表示/非表示を切り替えるコマンドは、なぜか「セル」グループにある
図1 シートの表示/非表示を切り替えるコマンドは、なぜか「セル」グループにある

図2 右ボタンメニューから「非表示」を選んでもよい
図2 右ボタンメニューから「非表示」を選んでもよい

 非表示にしたワークシートでも、計算式などで普通に参照できるので安心していい。非表示にしたワークシートを再び表示するには、非表示にしたのと同じ「ホーム」→「セル」→「書式」→「非表示/再表示」をポイントして「シートの再表示」をクリックする。シートのタブの上で右ボタンメニューを表示し、「再表示」を選んでもよい。

図3 シートを再表示する
図3 シートを再表示する

図4 シートのタブの上で右ボタンメニューを表示し「再表示」を選ぶ
図4 シートのタブの上で右ボタンメニューを表示し「再表示」を選ぶ

 表示される「再表示」ダイアログボックスで再表示させたいワークシートを選択して「OK」ボタンをクリックすれば、非表示にしたワークシートを再表示できる。なお、「シートの再表示」コマンドは、非表示のワークシートがないと実行できない。

図5 シートの選択画面
図5 シートの選択画面

 「そんな簡単に再表示されては困る」という人もいるだろう。もっともだ。それなら、非表示の解除にパスワードを設定しておこう。隠したいワークシートを非表示にしたら、「校閲」タブ「変更」グループにある「ブックの保護」ボタンをクリックして「シート構成とウィンドウの保護」をクリックしよう。

図6 非表示の解除にパスワード設定をするなら「シート構成とウィンドウの保護」を選ぶ
図6 非表示の解除にパスワード設定をするなら「シート構成とウィンドウの保護」を選ぶ

 ブックを保護すると、非表示にしたワークシートを再表示できなくなる。ワークシートを再表示にするにはブックの保護を解除しなくてはならず、それにはパスワードが必要になる。

図7 「シート構成」にチェックを付け、保護を解除するためのパスワードを設定する
図7 「シート構成」にチェックを付け、保護を解除するためのパスワードを設定する

図8 確認のために、もう一度パスワードを入力する
図8 確認のために、もう一度パスワードを入力する

 これで、ワークシートの再表示コマンドは実行できなくなる。

図9 「シートの再表示」コマンドが選択できなくなっている
図9 「シートの再表示」コマンドが選択できなくなっている

 ブックの保護を解除するには、「校閲」タブ「変更」グループの「ブックの保護」ボタンをクリックして、チェックの付いている「シート構成とウィンドウの保護」をクリックしよう。

図10 ブックの保護を解除するときも、同じコマンドを実行する
図10 ブックの保護を解除するときも、同じコマンドを実行する

 解除のためのパスワードを設定した場合はパスワードを入力する。

図11 パスワードを忘れると解除できないので注意しよう
図11 パスワードを忘れると解除できないので注意しよう