セルに日付を入力すると、セルに日付の表示形式が自動的に設定される。日付の表示形式はExcelが勝手に設定するため、ユーザーが気づかないことも多い。セルのデータをクリアするにはDeleteキーを押すが、このときセルの表示形式や罫線などの書式はクリアされない。クリアしたしたセルに数値を入力すると、その数値がシリアル値と解釈されて、変な日付が表示されてしまう。

図1 セルに日付データを入力すると
図1 セルに日付データを入力すると

図2 自動的に日付の表示形式が設定される
図2 自動的に日付の表示形式が設定される

図3 「数式と値の消去」でセルのデータをクリアしても表示形式は生きている
図3 「数式と値の消去」でセルのデータをクリアしても表示形式は生きている

図4 そのセルに数値を入力すると
図4 そのセルに数値を入力すると

図5 数値が日付形式で表示されてしまう
図5 数値が日付形式で表示されてしまう

 セルのコンテキストメニューに「数式と値の消去」はあるが、書式をクリアするコマンドはない。セルの書式をクリアするには「編集」メニューの「消去」をポイントして「すべて」や「書式」を実行しなければならない。

図6 書式をクリアするにはメニューからコマンドを実行しなければならない
図6 書式をクリアするにはメニューからコマンドを実行しなければならない

 実は、セルのデータと書式を一発でクリアする方法がある。何も入力されていないブランクのセルをコピーするのだ。もし日付が入力されているセルの上にブランクセルがあれば、フィルハンドルをドラッグするだけでいい。

図7 ブランクセルをコピーすると、データと一緒に書式もクリアされる
図7 ブランクセルをコピーすると、データと一緒に書式もクリアされる

図8 フィルハンドルをドラッグして消せば簡単だ
図8 フィルハンドルをドラッグして消せば簡単だ