人名や地名を変換する際、なかなか希望の候補が出てこないことがある。MS-IME/MS-IME 2007の標準辞書でもある程度は変換できるが、人名の場合、1つの読みに対応する漢字が圧倒的に多く、地名は特殊な読み方をする場合が多いため、すべてをカバーすることはできない。
そこで、MS-IME/MS-IME 2007ともに、標準の辞書とは別の辞書を用意して人名/地名に対応している。ただし、通常は人名/地名用の辞書は有効になっていない。有効にするには、「変換モード」を通常の「一般モード」から「人名/地名モード」に切り替える必要がある。住所録や顧客名簿の作成などで、人名や地名を続けて入力するとき有効だ。
以下は、同じ「ごろう」という読みを「一般モード」と「人名モード」で変換した例だ。「人名モード」の方が、より多くの候補が表示されていることが分かると思う(候補のウィンドウのスクロールバーに注目して欲しい)。
変換モードを切り替える操作は次のとおりだ。画面はMS-IME 2007だが、MS-IMEも操作は同じである。