IMEのオン/オフの操作を紹介するとともに、そもそもIMEとは何なのか、IMEをオン/オフするとはどういうことなのかを紹介しておこう。

 IMEで日本語を入力するには、「読み」を入力してから日本語に変換する。例えば、「会社」と入力するなら、「かいしゃ」という読みを入力したあと「会社」に変換するわけだ。

 そして、読みの入力方法には「ローマ字入力」と「かな入力」の2つがある。両者の違いは、読みをローマ字表記で入力するか、かなで入力するかだ。「かいしゃ」の場合、ローマ字入力だと[K][A][I][S][Y][A]の順番にキーを押すことになり、かな入力ならキーボードで「かな」を入力できる状態にしたあと、[か][い][し][ゃ]の順番にキーを押すことになる。

 変換した日本語は、「確定」という操作を行って、はじめてWordやExcelなどのアプリケーションに渡される(通常は、確定するキーは[Enter]キー)。

 ここまでの流れを図でまとめると、図1左のようになる。

図1 押されたキーの情報を受け取ったIMEは、その情報を読みに変換し、その読みを漢字仮名交じり文に変換し、正しく変換されたら確定してアプリケーションに渡す
図1 押されたキーの情報を受け取ったIMEは、その情報を読みに変換し、その読みを漢字仮名交じり文に変換し、正しく変換されたら確定してアプリケーションに渡す
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 なお、図1左はIMEがオンの状態を示している。IMEをオフにすると、図1右のようにキーボードで入力した文字が、IMEを経由しないでアプリケーションに直接渡されることになる。キーボードは、半角英数字・記号および半角のカタカナしか入力できないので、これらの文字を入力するならオフでもよいが、それ以外の文字を入力するときは、IMEを必ずオンにする必要があるわけだ。

 IMEをオン/オフするということは、図1左右の状態を切り替えることに他ならない。オンとオフでは、MS-IME/MS-IME 2007の言語バーの表示も異なる。

MS-IMEがオンの状態
MS-IMEがオンの状態

MS-IMEがオフの状態
MS-IMEがオフの状態

MS-IME 2007がオンの状態
MS-IME 2007がオンの状態

MS-IME 2007がオフの状態
MS-IME 2007がオフの状態

 IMEのオン/オフを切り替える操作は、次の通りだ。

  • [半角/全角]キーを押す
  • [漢字]キーを押す([漢字]キーは[Alt]キーを押しながら[半角/全角]キーを押す)
  • オフにするときは言語バーの[入力モード]ボタンをクリックし、メニューの[半角英数]を選択する。オンにするときは[ひらがな]を選択する
  • MS-IME:[入力モード]ボタンをクリックすると表示されるメニュー。[ひらがな]を選択するとオンに、[半角英数]を選択するとオフになる
    MS-IME:[入力モード]ボタンをクリックすると表示されるメニュー。[ひらがな]を選択するとオンに、[半角英数]を選択するとオフになる

    MS-IME 2007:[入力モード]ボタンをクリックすると表示されるメニュー。[ひらがな]を選択するとオンに、[半角英数]を選択するとオフになる
    MS-IME 2007:[入力モード]ボタンをクリックすると表示されるメニュー。[ひらがな]を選択するとオンに、[半角英数]を選択するとオフになる