YEAR:イヤー【日付から年の値を取り出す】

=YEAR(シリアル値)
■日付データ(シリアル値)から「年」の数値だけを取り出す

 図1のような入会日の日付が入った表で、入会日が「2008年」の会員にだけ印を付けたい。これには、まず日付データの「年」の値を取り出すYEAR(イヤー)関数を使って入会年を調べ、それが「2008」かどうかをIF関数を使って判定すればよい。

図1 入会日が2008年の会員に「○」を付けたい――。こんなときは、日付から「年」の値を取り出すYEAR関数を使う。YEAR関数で入会日の「年」の数値を求め、IF関数で「2008」かどうか判定する
図1 入会日が2008年の会員に「○」を付けたい――。こんなときは、日付から「年」の値を取り出すYEAR関数を使う。YEAR関数で入会日の「年」の数値を求め、IF関数で「2008」かどうか判定する
[画像のクリックで拡大表示]

 YEAR関数の仲間には、「月」の値を取り出すMONTH(マンス)関数などがある。

 これらの関数を使うと、伝票などでよくある「翌月10日」の日付を、簡単に計算できる(図2)。まずYEAR関数とMONTH関数を使い、今日の日付から「年」と「月」の値を取り出す。

図2 YEAR関数などを使うと、「翌月10日の日付を求める」といったことも可能だ。これには、まず今日の日付から「年」「月」の数値を取り出す。次にDATE関数の引数に「年」はそのまま、「月」には翌月なので1加えた値、「日」に10を指定すれば計算できる
図2 YEAR関数などを使うと、「翌月10日の日付を求める」といったことも可能だ。これには、まず今日の日付から「年」「月」の数値を取り出す。次にDATE関数の引数に「年」はそのまま、「月」には翌月なので1加えた値、「日」に10を指定すれば計算できる

 次に、年・月・日の数値から日付データを作成するDATE関数を使って、翌月10日を計算する。引数「年」にはYEAR関数で取り出した値、「月」には翌月なのでMONTH関数で取り出した値に1を加えたもの、「日」は10日なので「10」を指定すればよい[注]。

[注]なお今日の日付が12月の場合、DATE関数の「月」に「13」を指定することになるが、きちんと翌年の1月と計算してくれるので、問題ない