「えあ草紙・青空図書館」(Kazuhiko Sato 氏)

「青空文庫」をオンラインで、しかも縦書きで読みたい!

 青空文庫のことは多くの人が知っているとは思うが、改めて説明すると、著作権が消滅した文学作品、あるいは『自由に読んでもらって構いませんよ』と著作権者が申し出た文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書館のことである。

 筆者だけでなく、この「青空文庫」の作品をパソコンやスマホ、タブレットで読むのが楽しみ、という人も多いだろう。漱石も太宰も鏡花も、すべての作品を無料で利用できるのだから、こんなにうれしいことはない。スマホやタブレットでは、青空文庫専用アプリや、Kindleアプリなどが数多くある。

図1 読書好きにも根強い人気の「青空文庫」公式サイトのトップページ
図1 読書好きにも根強い人気の「青空文庫」公式サイトのトップページ
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 青空文庫作品のデジタル化については、「青空工作員」といわれるボランティアの方々が尽力している。改めて感謝したい。もちろん、希望すれば「青空工作員」になって、入力、校正、ファイル作成などをお手伝いすることもできる。

 この連載でもいくつか「青空文庫ビューワー」を紹介している(関連記事1:ネットブックにも最適な縦書き「青空文庫」ビューワー、関連記事2:美しい文字とレイアウトで読める、本好きのための青空文庫ビューワー)。

 ところで、青空文庫は読みたい作品を探し、XHTML版のファイルリンクをクリックすれば、そのままサイト上で読めるようになっている。しかしそのままだと横書きだし、ずっと下までスクロールしつつ読んでいかなければならない。

図2 青空文庫の作品はクリックしてそのまま読めはするが、横書きのうえ1ページで表示されるので、スクロールなども面倒だし読みづらい
図2 青空文庫の作品はクリックしてそのまま読めはするが、横書きのうえ1ページで表示されるので、スクロールなども面倒だし読みづらい
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