筆者が中学校の頃、理科室には人体模型があった。授業で使われたという記憶はないのだが、今回紹介する「Zygotebody」(http://www.zygotebody.com/)のようなツールがあったら、理科の授業はもっと記憶に残ったかもしれない。何しろ、骨格から内臓、循環器、脳・神経まで、マウス操作で自由に表示できるのだ。何となく眺めているだけでも、「ヒトの身体って不思議だな」と実感できるツールなのである。

もともとはGoogleが開発していた人体の3D表示ツール

 Googleは、以前、Google Body Browserというツールを公開していた。これは、人体を構成する皮膚、骨格、神経、内臓などを3Dで表示し、それぞれに透明度を設定して、自由な角度から表示できるツールだった。その後、ツールの開発は中止されたが、ツールそのものはZygote社に引き継がれ、Zygotebody(ザイゴゥトボディ)という名前で、現在も利用できる。今回紹介するのは、そのZygotebodyである。

 Zygotebodyの機能については、実際の画面を見ていただくのがいちばんだろう。男女のモデルが1人ずつ用意され、それぞれ、皮膚、骨格、神経、内臓などをさまざまな角度から自由に表示できる。残念ながら表示は英語だけだが、とても精緻な表示ができるので、医学関係の方はもちろん、中学校や高校の自由研究にも役立つだろう。もちろん、医学の門外漢でも、ながめているだけで面白い。

Zygotebodyの画面。3Dで人体をさまざまな角度から表示できる。
Zygotebodyの画面。3Dで人体をさまざまな角度から表示できる。
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骨格だけを表示してみた。
骨格だけを表示してみた。
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脳を拡大表示してみた。
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人体をさまざまな角度から表示することができる。
人体をさまざまな角度から表示することができる。
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