[画像のクリックで拡大表示]

 「家庭で使うパソコンなら断然大画面。作業しながらテレビも楽しみたい。できればタッチ操作で──」。そんな欲張りなユーザーに最適なのが、富士通のデスクトップパソコン「ESPRIMO WH77/M」。本誌は、このWH77/Mを基に、LAN接続のテレビチューナーを追加した特別セット「ESPRIMO WW1/M」(以下WW1/M)を用意しました。

 WW1/Mは、デスクトップの新しい形を追求したモデル。21.5型タッチパネル液晶を備え、Windows 8.1 64ビットのタッチ操作に対応します。特徴的なのが、ディスプレイを9~62度の間で調節する「アジャストスライダー」機能。ディスプレイを最も立てた通常の「デスクトップスタイル」から、最も傾斜させた「タッチスタイル」に素早く変更できます。タッチスタイルは、タブレットのように画面を上からタッチ操作する形状のこと。長時間のタッチ操作でも疲れにくいのがメリットです。ディスプレイ下の足は、キーボードが引っかからないように設計されているので、調節作業はスムーズです。

 今回の特別セットの目玉が、3波対応のテレビチューナー「FMV-NTV1」。FMV-NTV1には、アンテナ経由で受信したテレビ放送を、LANにつながった別の機器に配信する機能を備えます。テレビ受信機能のないWW1/MをLANにつなぎ、富士通のサイトから専用ソフトをインストールすると、番組視聴や録画が可能になります。対象のスマートフォンなどでも視聴を楽しめます。

 CPUは4コアのCore i7-4702MQ(2.2GHz)。HDDは標準だと2TBですが、特別セットでは3TBに増強したので、録画番組をたっぷり保存できます。光学ドライブは、ブルーレイディスクドライブ。録画した番組はブルーレイディスクに保存可能です(12月以降に対応予定)。

 インタフェース類は、USBが右側面に3個あります。本体右側には、NFC機能を内蔵。FeliCaチップにも対応しているので、電子マネーの残高確認や決済が可能です。

 特別セットの価格は19万8000円。「Office Home and Business 2013」も導入済みです。一方、店頭モデルの実勢価格は約21万5000円(10月下旬時点)。チューナー付属で低価格を実現した大変お得なセットです。

●ネットワーク経由でテレビが楽しめる
ネットワークテレビチューナー「FMV-NTV1」が付属(上)。チューナーにアンテナをつなぎ、ルーターにLAN接続すると、LANにある機器でテレビ放送が楽しめるようになります(視聴するには専用視聴ソフトをそれぞれの対象機器にインストールする必要があります)
ネットワークテレビチューナー「FMV-NTV1」が付属(上)。チューナーにアンテナをつなぎ、ルーターにLAN接続すると、LANにある機器でテレビ放送が楽しめるようになります(視聴するには専用視聴ソフトをそれぞれの対象機器にインストールする必要があります)
[画像のクリックで拡大表示]

●利用スタイルに合わせて自在に変形できる
本体のアーム部分でディスプレイの角度を調整できる独自の「アジャストスライダー」。ディスプレイを最も立てた通常の「デスクトップスタイル」から、最も傾斜させた「タッチスタイル」に素早く変形できます。キーボードを置いたままでも変形が可能です
本体のアーム部分でディスプレイの角度を調整できる独自の「アジャストスライダー」。ディスプレイを最も立てた通常の「デスクトップスタイル」から、最も傾斜させた「タッチスタイル」に素早く変形できます。キーボードを置いたままでも変形が可能です
[画像のクリックで拡大表示]

●光学ドライブはスロットイン式
右側面にUSBやメモリーカードスロットなどを搭載。左側面にはトレイの出し入れが不要なスロットイン式のブルーレイディスクドライブを備えています
右側面にUSBやメモリーカードスロットなどを搭載。左側面にはトレイの出し入れが不要なスロットイン式のブルーレイディスクドライブを備えています
[画像のクリックで拡大表示]

●FeliCa対応のNFC機能
本体右側にNFC機能を内蔵。FeliCaに対応しているので電子マネーの残高確認やチャージ、決済などが可能です
本体右側にNFC機能を内蔵。FeliCaに対応しているので電子マネーの残高確認やチャージ、決済などが可能です
[画像のクリックで拡大表示]

パソコンの使われ方が変化 家族の誰もが使える形に

富士通 ユビキタスビジネス戦略本部長代理 商品企画・プロモーション担当 松村 孝宏氏(撮影/稲垣純也)
富士通 ユビキタスビジネス戦略本部長代理 商品企画・プロモーション担当 松村 孝宏氏(撮影/稲垣純也)

 富士通では昨年より、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを「ユビキタス」商品と位置付けている。いつでも、誰でも、どこででもコンピューティングの恩恵が得られるための機器を目指している。

 この10年、20年で大きく変わったことは、パソコンが「持ってみたい」「使ってみたい」という所有欲を満たすための存在から、持っていることや使えることが当たり前の存在になったことだ。

 今や人が一生に撮る写真の枚数は平均して4万枚。いずれは10万枚を超えるだろう。しかし、こうした写真の中で何かに活用されるものはわずか0.1%にすぎない。これは我々がデジタルコンテンツの有効活用を提案できていないためだ。

 今回の特別モデルは、こうした家庭のデジタルコンテンツを活用したり、クラウドに保管したりする作業の中核となる存在だ。大きな画面を倒して使えるパソコンは別に世界初ではない。しかしユビキタスの実現には幼児からお年寄りまでの誰もが画面を倒せる滑らかな操作性と、パソコンラックの上のような狭い場所でも変形が可能な仕組みが必要だった。そのためヒンジの設計にはベテランの技術者が腕を振るっている。日本のメーカーが、日本の事情に合わせて作った一台だ。(談)

[画像のクリックで拡大表示]

販売期間:11月7日より100台限定
商品番号:225800
価格:19万8000円(送料は日経BP社が負担)
購入申し込み:
 インターネット http://pc.nikkeibp.co.jp/pc/npcs/npc_1311f/
 電話 03-5696-1111(月~金、9:00~17:00)