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 3次元CGやCADの制作、写真現像など、クリエイティブな用途で使われるパソコンには、高い計算能力や高精度なグラフィックスといった、高度な仕様が求められます。本誌がお届けする「dynabook Satellite WS754特別セット」は、そんな制作に携わる人向けの高性能なノート。東芝が販売するワークステーションをベースにしています。

 大きく目を引くのは処理能力の高さ。CPUはモバイル向けとしては最上位クラスになる4コアのCore i7-4800MQ(2.7GHz)。グラフィックス機能は米エヌビディアの「Quadro K2100M」を採用しました。K2100Mは、3次元CGの分野で広く利用されているAPI「OpenGL」に準拠しているので、対応ソフトが豊富です。メモリー容量は標準で16GB。巨大なデータを扱うことの多い映像制作にも堪え得る容量を確保しました。また、空きのメモリースロットが2つあるので、必要に応じて増強も可能です。

 ディスプレイは、フルHD(1920×1080ドット)表示の15.6型液晶を採用。CADなどの用途では、表示領域の広さが作業効率に直結するので、高解像度のディスプレイは欠かせません。また、製品出荷時には液晶パネルの色調整を1台ごとに実施。付属の色管理ソフト「Chroma Tune for TOSHIBA」を使って色域を簡単に切り替えられるようにしました。写真の現像など、カラーマッチング作業を要する用途で重宝します。

 OSは、ビジネス分野で信頼を得ているWindows 7 Professional 64ビット(Windows 8 Pro 64ビットのダウングレード版)を採用。Windows 7の解説書「Windows 7を使いこなす本」も付属します。

 10月下旬時点でのベースモデルの直販価格は38万4700円。これに対し、特別セットは33万8000で提供いたします。デスクトップ並みの高性能な企業向けノートを入手する絶好の機会。20台限定です。

●強力なCPUとグラフィックス
CPUは4コア、8スレッドの動作が可能なCore i7-4800MQ vProを搭載。グラフィックスチップのQuadro K2100MはOpenGLに対応します
CPUは4コア、8スレッドの動作が可能なCore i7-4800MQ vProを搭載。グラフィックスチップのQuadro K2100MはOpenGLに対応します
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●メモリー増強に余裕がある
標準の搭載メモリーは16GBと大容量。空きの拡張スロットが2つあり、さらに8GBメモリーを2本増設可能です。SSDも256GBの容量を備えます
標準の搭載メモリーは16GBと大容量。空きの拡張スロットが2つあり、さらに8GBメモリーを2本増設可能です。SSDも256GBの容量を備えます
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●カラーマネジメントが可能
液晶画面は出荷時に1台ごとにカラー表示性能を調整済み。付属の「Chroma Tune for TOSHIBA」で各種の色設定が調整可能です
液晶画面は出荷時に1台ごとにカラー表示性能を調整済み。付属の「Chroma Tune for TOSHIBA」で各種の色設定が調整可能です
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●2種類のポインティングデバイスを搭載
キーボードはバックライトを搭載。プレゼンテーション中などの暗い場所での操作に適しています。ポインティングデバイスはスティック式とタッチパッドの2種類を搭載。手前右側には指紋認証装置も備えます
キーボードはバックライトを搭載。プレゼンテーション中などの暗い場所での操作に適しています。ポインティングデバイスはスティック式とタッチパッドの2種類を搭載。手前右側には指紋認証装置も備えます
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●高速なeSATA端子を採用
内蔵型のハードディスクと同等の転送速度で読み書きが可能なeSATA端子(USB 2.0と兼用)を備えました。対応する外付けハードディスクと組み合わせれば高速なデータ転送が可能です
内蔵型のハードディスクと同等の転送速度で読み書きが可能なeSATA端子(USB 2.0と兼用)を備えました。対応する外付けハードディスクと組み合わせれば高速なデータ転送が可能です
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●各種のインタフェースを搭載
各種の機器を接続できる、豊富なインタフェースを搭載。USB端子は2.0と3.0を2つずつ。右側面にあるDVDスーパーマルチドライブの上にはExpressCardスロットも搭載します
各種の機器を接続できる、豊富なインタフェースを搭載。USB端子は2.0と3.0を2つずつ。右側面にあるDVDスーパーマルチドライブの上にはExpressCardスロットも搭載します
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色再現性の高いCAD用モデル 業務用の機種でも世界初を

東芝デジタルプロダクツ&サービス社 ビジネスソリューション事業部商品開発部 商品開発第二担当 主務 金子 礼寛氏(撮影/稲垣純也)
東芝デジタルプロダクツ&サービス社 ビジネスソリューション事業部商品開発部 商品開発第二担当 主務 金子 礼寛氏(撮影/稲垣純也)

 今回特別セットとして用意した「dynabook Satellite WS754」は、CADの利用を想定した持ち運びができるワークステーションだ。出張先や社内の会議室でもCADを利用したいという、製品設計などに携わるCADユーザーの声に応えたものだ。製品化して展示会に出展をしたところ、ハイエンドのデジカメユーザーやデザイナーといった、正確な表示色を求めるユーザーからも反響を得た。

 本来、CADに求められるのはCPUの高い計算能力と、CADアプリケーションで広く採用されている表示規格「OpenGL」対応のグラフィックス表示機能の2つ。しかしこれからのデザインCADには色の再現性が大切と考え、「dynabook KIRA」で採用した色管理技術「Chroma Tune for TOSHIBA」も搭載した。

 東芝は過去にも世界初のラップトップ型「T1100」や世界初のノート型「Dynabook J-3100 SS001」など、新しいカテゴリーの開発に力を入れてきた。今回も色の管理まで念頭に置いた新しいモバイルCADワークステーションを目指した結果、RAW現像やグラフィックス制作に向く機種としても認知されるようになった。

 処理能力は高性能デスクトップにも引けを取らない。OSも業務用ソフトが多いWindows 7 Professionalの64ビット版を採用している。(談)

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販売期間:11月7日より20台限定
商品番号:225780
価格:33万8000円(送料は日経BP社が負担)
購入申し込み:
 インターネット http://pc.nikkeibp.co.jp/pc/npcs/npc_1311t/
 電話 03-5696-1111(月~金、9:00~17:00)