[画像のクリックで拡大表示]

 ここ数年、人気を集めているタブレット。タッチ操作で手軽に扱える一方で、キーボードがないので、文書の作成といった作業には不向きです。こうした悩みを一気に解消するパソコンが、ソニーの13.3型ノート「VAIO Fit 13Aシリーズ」(以下Fit 13A)です。本誌は、このFit 13Aの法人向けモデルをベースにした、特別セットを用意いたしました。

 最大の特徴は、本体の形状を自在に変更できる機構がある点。液晶背面のカバーを半分に折ると、通常の「キーボードモード」から、対面の相手にプレゼン資料などの画面を見せる「ビューモード」に移行。さらにディスプレイを閉じるとタッチ操作に適した「タブレットモード」に変形します。

 CPUはCore i5-4200U(1.6GHz)を搭載しました。ノートパソコンとして十分な仕様を備えた一方で、重さは1.31kgと軽量。タブレットのように手軽に扱えます。OSは、店頭販売モデルではWindows 8 64ビットなのに対し、今回の特別セットではWindows 8 Pro 64ビットを採用。職場でのドメインネットワークの参加やデータの暗号化など仕事でフル活用いただけます。

 Fit 13Aで際立っているのが、本体底面に備えたWebカメラの画質。有効画素数が約800万画素と高く、細かい文字でも鮮明に残せます。打ち合わせのメモやホワイトボードの内容などの記録に役立ちます。

 付属ソフトは「Office Home and Business 2013」やアドビシステムズの画像処理ソフト「Photoshop Elements 11」など、店頭販売モデルと同等。一方、店頭モデルにはない3年間引き取り修理保証が付き、色が直販限定のブラック、メモリー容量が店頭販売モデルの2倍となる8GB。ベースモデルの発売日は11月上旬で、10月下旬時点での予定販売価格は18万9800円。一方、特別セットの価格は活用読本も付いて18万5000円と大変お買い得です。50台限定なのでお早めに。

●タブレットとしても使える独自の変形機構
液晶背面のカバーが2つに折れ、形状をノートパソコンからタブレットに変えられます。状況に応じて使い分けることができます
液晶背面のカバーが2つに折れ、形状をノートパソコンからタブレットに変えられます。状況に応じて使い分けることができます
[画像のクリックで拡大表示]

●約800万画素の高性能カメラを搭載
本体底部に800万画素の高性能カメラを装備。撮像素子は裏面照射型CMOSセンサーなので、暗所での撮影に強い点も特徴です
本体底部に800万画素の高性能カメラを装備。撮像素子は裏面照射型CMOSセンサーなので、暗所での撮影に強い点も特徴です

●バックライト装備のキーボード
キーボードのキー間隔は19mmで、タッチパッドも大きめです。キーボード内のバックライトを点灯させれば、暗い場所でも作業がしやすくなります
キーボードのキー間隔は19mmで、タッチパッドも大きめです。キーボード内のバックライトを点灯させれば、暗い場所でも作業がしやすくなります
[画像のクリックで拡大表示]

左が約200万画素のカメラ、右が本機が採用している約800万画素のカメラで細かな文字を撮影した例(いずれもソニー製)。鮮明度が両者で格段に違います
左が約200万画素のカメラ、右が本機が採用している約800万画素のカメラで細かな文字を撮影した例(いずれもソニー製)。鮮明度が両者で格段に違います
[画像のクリックで拡大表示]

●主な端子は本体右側に配置
本体右側面に2個のUSB 3.0と1個のHDMI、SDメモリーカードスロットを搭載。左側面にヘッドホン端子、背面に音量調節用のボタンがあります
本体右側面に2個のUSB 3.0と1個のHDMI、SDメモリーカードスロットを搭載。左側面にヘッドホン端子、背面に音量調節用のボタンがあります
[画像のクリックで拡大表示]

パソコンは創造のための道具 普及機にも新しい使い方を

ソニー VAIO&Mobile事業本部VAIO企画部統括部長 森 繁樹氏(撮影/稲垣純也)
ソニー VAIO&Mobile事業本部VAIO企画部統括部長 森 繁樹氏(撮影/稲垣純也)

 ソニーがVAIOシリーズでパソコン事業に乗り出したのは1996年。後発のため、目指すものを明確に練り込んでからの参入だった。その目的は、本来事務機であったパソコンの技術を一般の人でも使えるようにすること。そしてデザインを通じて持つ喜びを伝えること。この2つがVAIOのDNAであり、それは今でも変わっていない。

 昨今、スマートフォンとタブレットが浸透してきているが、これらはパソコンに取って代わるものではない。パソコンは本来持つ力である、人間の「作りたい、披露したい」という創造や制作の欲求を満たす道具として、これからも必要になる。

 こうした新しい考えの下に、2012年秋に発売したのが「VAIO Duo 11」や「VAIO Tap 20」だ。ともにタッチパネルと圧力を感知するペンを搭載し好評をいただいた。

 今回用意した「VAIO Fit」では、こうした新しい使い方を幅広いユーザーに体験してもらおうと考えている。クラムシェル(貝殻)型と呼ばれる従来のノート型の機能を全く損なわず、シンプルな機構でタッチ操作に向くタブレットに変形する。別売りではあるものの、DuoやTapの筆圧式のペンにも完全対応した。変形機構にもクラムシェル型と同等の耐久性を持たせてある。(談)

[画像のクリックで拡大表示]

販売期間:11月7日より50台限定
商品番号:225770
価格:18万5000円(送料は日経BP社が負担)
購入申し込み:
 インターネット http://pc.nikkeibp.co.jp/pc/npcs/npc_1311s/
 電話 03-5696-1111(月~金、9:00~17:00)