紙の資料を重そうに運ぶ同僚をよそに、板状の端末を小脇に抱えて打ち合わせの場にさっそうと登場。タッチパネルに記録した資料を素早く表示して、必要があればネットから最新情報を入手する。そんな縦横無尽にタブレット端末を活用する先進ユーザーがあなたの周囲でも増えているのではないだろうか。

 テレビで新製品のコマーシャルを見かけることも多くなり、タブレット端末への注目度は高まる一方。実際、タブレット端末の購入を検討する条件はそろってきた。まず、タブレット端末自体の新製品が増えており、数多くの選択肢から選べる。さらにビジネス向けからホビー向けまで多様なアプリケーションが増えている。しかも中心価格帯は4万~5万円とさほど高くはない(図1)。

●今こそタブレット端末の買い時
図1 製品の選択肢が増え、アプリケーションも充実してきた。製品の値ごろ感もある。購入を検討するだけの条件がそろったといえる
図1 製品の選択肢が増え、アプリケーションも充実してきた。製品の値ごろ感もある。購入を検討するだけの条件がそろったといえる

 具体的な機種選びのポイントを紹介する前に、まずはタブレット端末の特徴を押さえておこう。位置付けはスマートフォンとノートパソコンの中間。タッチパネルによる操作方法はスマートフォンとほぼ同じだが、画面は携帯型のノートパソコン程度に大きい。一部を除き、キーボードは搭載していない(図2上)。

 タブレット端末の長所は複数ある。まず起動が速いこと。電源ボタンを押すと即座に画面が現れ、Webブラウザーや各種のアプリケーションをすぐに利用できる。さらに軽量で持ち運びしやすいし、タッチパネルで軽快に操作できる(図2下)。

●位置付けはスマートフォンとノートパソコンの中間
図2 タブレット端末はスマートフォンとノートパソコンの中間的な存在。起動が速く、小型軽量で持ち運びしやすい。タッチパネルで快適に操作できるといった特徴がある
図2 タブレット端末はスマートフォンとノートパソコンの中間的な存在。起動が速く、小型軽量で持ち運びしやすい。タッチパネルで快適に操作できるといった特徴がある

 これらの特徴を踏まえれば、あなたにぴったりな使い方が見えてくるだろう。職場や書斎に置いておけば、何か調べ物があるときにタブレット端末を手に取ってWeb検索できる。WordやExcelなどOfficeのファイルを表示できるアプリケーションも登場している。ちょっとした出張であれば、パソコンの代わりにタブレット端末で事足りるかもしれない。リビングに置いておけば、家族みんなでWeb上の動画サービスを見て楽しめる。通勤電車で電子書籍を読むのもいいだろう。