これまで外付けハードディスク(HDD)は、パソコンの文書やデジカメ写真のバックアップなど、主に内蔵HDDを補助する役割で使われてきました。あくまでパソコンの「周辺機器」という位置付けでした。
ところが最近、外付けHDDの使い道が大きく広がろうとしています。パソコン以外にも、様々なデジタル機器で使えるようになったからです。録画機能を備えた「録画テレビ」に外付けHDDを接続すれば、手軽に番組を録画できます。レコーダーのような編集こそできませんが、2TBでも一万円強という価格が魅力。量販店のテレビコーナーには、外付けHDDが大量に積まれています。
さらに、スマートフォンなどのデータの保存先にも使えます。iPhone(アイフォーン)はパソコンとつないで使いますが、アプリや楽曲、写真が大量にあると、Cドライブが容量不足になり、パソコンの不調の原因に。これらを外付けHDDに移せば、空き容量を増やせます。
パソコンで使う場合も、容量だけに注目すればいいのは過去の話。USB3.0規格の外付けHDDなら、大容量のデータの保存も短時間で済みます。
ここで示したイラストのように、外付けHDDは快適な〝デジタルライフ〟に欠かせない存在になりつつあるのです。