これまで外付けハードディスク(HDD)は、パソコンの文書やデジカメ写真のバックアップなど、主に内蔵HDDを補助する役割で使われてきました。あくまでパソコンの「周辺機器」という位置付けでした。

 ところが最近、外付けHDDの使い道が大きく広がろうとしています。パソコン以外にも、様々なデジタル機器で使えるようになったからです。録画機能を備えた「録画テレビ」に外付けHDDを接続すれば、手軽に番組を録画できます。レコーダーのような編集こそできませんが、2TBでも一万円強という価格が魅力。量販店のテレビコーナーには、外付けHDDが大量に積まれています。

 さらに、スマートフォンなどのデータの保存先にも使えます。iPhone(アイフォーン)はパソコンとつないで使いますが、アプリや楽曲、写真が大量にあると、Cドライブが容量不足になり、パソコンの不調の原因に。これらを外付けHDDに移せば、空き容量を増やせます。

 パソコンで使う場合も、容量だけに注目すればいいのは過去の話。USB3.0規格の外付けHDDなら、大容量のデータの保存も短時間で済みます。

 ここで示したイラストのように、外付けHDDは快適な〝デジタルライフ〟に欠かせない存在になりつつあるのです。

読み書きが高速なUSB3.0対応 (パソコン用)

【LaCie minimusシリーズ】
実売価格 LCH-MN1TU3 8480円(1TB)、LCH-MN2TU3 1万1800円(2TB)
http://www.lacie.jp/special/minimus/index.html
USB3.0規格に対応する外付けHDD。USB3.0規格に対応するパソコンに接続すれば、従来の2.0規格より高速にデータを読み書きできる。
USB3.0規格に対応する外付けHDD。USB3.0規格に対応するパソコンに接続すれば、従来の2.0規格より高速にデータを読み書きできる。
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【ポイント】3.0の速度は理論値で2.0の10倍以上

USB3.0と2.0の転送速度(理論値)をまとめた。USB3.0規格は転送速度が最大5Gbps。従来のUSB2.0規格(最大480Mbps)に比べて10倍以上速い。最近はUSB3.0規格が使えるパソコンも増えている。
USB3.0と2.0の転送速度(理論値)をまとめた。USB3.0規格は転送速度が最大5Gbps。従来のUSB2.0規格(最大480Mbps)に比べて10倍以上速い。最近はUSB3.0規格が使えるパソコンも増えている。
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