デュアルコアCPUにより快適な動作性がアドバンテージ

 今回はNTTドコモから発売中の「GALAXY SII SC-02C」を取り上げる。日本向けのスマートフォン向けでは初めてデュアルコアCPUを搭載していることで人気を集めている端末だ。

 読者の多くはご存知だと思うが、デュアルコアCPUとは2つのプロセッサコアを備えているCPUを意味する。それぞれのコアが独立して演算を行うので、シングルコアのCPUよりも処理速度が高いことがメリット。パソコンに近い性質を持つスマートフォンは、CPUの性能が端末の動作を大きく左右する。AndroidスマートフォンはクアルコムのSnapdragonというCPUを採用することが多いのだが、GALAXY SIIではサムスン電子が自社で開発したCPUを搭載している。この端末に合わせて開発されたCPUなので、その点においても、快適な操作性が期待できる。動作クロックは1.2GHz。これも現行のスマートフォンの中ではトップクラスといえよう。

 実際にGALAXY SIIに触れると、すでにスマートフォンを使ったことがある人は、すぐにデュアルコアCPUの恩恵を体感できるのではないかと思う。アプリの起動は速く、複数のアプリを同時に立ち上げても速度低下を感じることはほとんどない。タッチレスポンスも良好なので、画面の切り替えやWebページのスクロールなどでタイムラグが生じてストレスを感じるといったこともない。

 前モデルGALAXY S(1GHzのシングルコアCPUを搭載)も日常的な使い勝手において動作が遅く感じることは少なかった。しかし、インストールするアプリが多くなると動画がもたつくこともあり、例えばカメラと連携するアプリなどを使うと、明らかな速度低下が生じることもあった。筆者はGALAXY SIIを使ってから、まだ10日程度ではあるが、今のところ非常に快適に操作できており、多種多様なアプリを使うヘビーユーザーや、長期的に使いたいと考えるユーザーにも安心できるように感じている。

4.3型の有機ELディスプレイを搭載
4.3型の有機ELディスプレイを搭載
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背面にはフルHD動画も撮れる810万画素のカメラを装備
背面にはフルHD動画も撮れる810万画素のカメラを装備
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電源キーは本体右側面に
電源キーは本体右側面に
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音量調節キーは本体左側面に。その上にある小さな穴はストラップホルダーで、背面カバーを開けて取り付ける仕様
音量調節キーは本体左側面に。その上にある小さな穴はストラップホルダーで、背面カバーを開けて取り付ける仕様
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本体上部にイヤホン端子。右肩にはワンセグ用アンテナが格納されている
本体上部にイヤホン端子。右肩にはワンセグ用アンテナが格納されている
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本体底面にMicro-USB端子を装備。前モデルGALAXY Sではスライド式のカバーが付いていたが、SIIでは剥き出しになっている
本体底面にMicro-USB端子を装備。前モデルGALAXY Sではスライド式のカバーが付いていたが、SIIでは剥き出しになっている
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ディスプレイの真下にあるホームキーは物理キー、左右のメニューキーとバックキーはタッチセンサー
ディスプレイの真下にあるホームキーは物理キー、左右のメニューキーとバックキーはタッチセンサー
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左がGALAXY SII、右がGALAXY S。ディスプレイが4.0型→4.3型と大きくなったため、サイズアップしている
左がGALAXY SII、右がGALAXY S。ディスプレイが4.0型→4.3型と大きくなったため、サイズアップしている
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上にあるのが薄さ9.9mmのGALAXY Sで、下が薄さ8.9mmのGALAXY SII。大幅にスペックを向上させつつ前モデルより薄くなっている
上にあるのが薄さ9.9mmのGALAXY Sで、下が薄さ8.9mmのGALAXY SII。大幅にスペックを向上させつつ前モデルより薄くなっている
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