「IP Messenger」(白水 啓章氏)

MSNメッセンジャーでダンナとやりとりしてる、と言うと笑われる…

 実は筆者、例えば居間とかでパソコンで何かやっていると、1メートルと離れていないダンナからメッセンジャーでメッセージやURL、画像などが送られてくる。話が面倒になってきたり、ちょっとケンカ気味だったりすると、ほとんどメッセンジャーで会話になってきて、そんな話を友人にすると、いろんな意味で大ウケ。

 1メートルと離れていない、しかも夫婦が会話する、普通ならば直接コトバで話しかければ済むところを、入力したテキストが筆者のパソコンから外に出て、インターネット上にある米国マイクロソフトのサーバーまで行って、そこからわざわざ戻ってきて1メートル先のダンナにまで到達するという壮大な話。しかも会話はリアルタイムに行われているわけだから、その壮大な往復が短い時間に何十回にも及ぶ、というわけで。

 「なんか大きいようなちっちゃい話、ちっちゃいようなおっきい話だねぇ」と友人は笑う。「でも、画像やリンクを送るのに便利だし、ログも残るんだもん、手放せないよ~」となるのである。

図1 Windows Live メッセンジャーでの夫婦の会話履歴。同じ屋根の下のこんな会話が世界を介して行われているという、ちっちゃいようなおっきな話(笑)
図1 Windows Live メッセンジャーでの夫婦の会話履歴。同じ屋根の下のこんな会話が世界を介して行われているという、ちっちゃいようなおっきな話(笑)
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 そんな感じで、家庭とか、仕事場とかにあるパソコンが全部LANでつながっている、という状態なのはけっこう当たり前になってきている。ならば、インターネットまで出て行かなくても、LANの内部でMSNメッセンジャーのようなチャットやURLや画像、ファイルなどのやりとりができればいいなぁ、と思うわけである。

 それに、そういったシステムがあれば、ムダにネットに出て行って、セキュリティ的に危ないことにならなくて済むし、職場なら、いちいち席を立って話にいかなくても、パソコン上のメッセージのやりとりで済むので作業が中断せず効率的。家庭でも、1階と2階とか、違った部屋、例えば書斎にいるお父さんや、部屋で勉強している子どもたちにも話しかけられたりして、なかなか便利そう。