複合機の機能も置き場所も制約なしで共有

 パソコンのプリンター共有機能では、複合機の機能が生かせないし、パソコンを起動しないと使えないのも面倒、と思ったらプリントサーバーを導入しよう(図1)。8000円程度の追加予算があれば、無線LAN対応のプリントサーバーが手に入る。プリントサーバーは、USB接続のプリンターをネットワークにつなげる機器だ。複合機のスキャナー機能も使えるしインクの残量も分かる。無線LAN対応プリンターとほぼ同じ機能を実現する。

図1 無線LAN非対応のプリンターはプリントサーバーにUSBで接続すればネットワークに接続できる。プリントサーバーが無線LAN対応なら、置き場所も自由になる
図1 無線LAN非対応のプリンターはプリントサーバーにUSBで接続すればネットワークに接続できる。プリントサーバーが無線LAN対応なら、置き場所も自由になる
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 ここではロジテックの「LAN-WGMFPS/U2」(図2、図3)を例に説明しよう。プリントサーバーの設定の前に、接続するプリンターの関連ソフトをパソコンにインストールしておく。それが済んだら、プリントサーバーに付属するCDからセットアップソフトを実行して関連ソフトをインストールする。次にプリントサーバーに、SSIDと暗号キーを登録する(図4)。ここまでできれば準備終了だ。

図2 ロジテックの無線LAN対応プリントサーバー。11b/g対応。幅95.5×奥行き64×高さ25.5mmと小さい。11b/g対応
ロジテックのURL:http://www.logitec.co.jp/products/network/wi-fi/
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図3 USB端子とLAN端子を1つ備える。接続できるプリンターは1台。有線LANは100BASE-TXに対応
図3 USB端子とLAN端子を1つ備える。接続できるプリンターは1台。有線LANは100BASE-TXに対応
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図4 プリントサーバーの準備を整えたら(1)(2)、パソコン側のセットアップソフトを使ってSSIDと暗号キーをプリントサーバーに記録する。有線LANを外して再度、電源を投入すれば設定終了
図4 プリントサーバーの準備を整えたら(1)(2)、パソコン側のセットアップソフトを使ってSSIDと暗号キーをプリントサーバーに記録する。有線LANを外して再度、電源を投入すれば設定終了
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 プリントサーバーにつながっているプリンターを利用するときは、付属のユーティリティソフトを使って、接続する(図5)。複数のユーザーが同時に使うことはできないため、このように接続してから使用する。使い終えたら「切断」する。接続すれば複合機のスキャナー機能も、メモリーカードリーダーの機能も利用できる。

 ちなみに、ロジテック製品はWindows 7の64ビット版には対応していない。

●付属ソフトで接続する
図5 プリンターに接続するには、付属のユーティリティを使用する。プリンターを選んで「接続可能」であることを確認して「接続」をクリックすると(左図)、「接続中」に変わる(右図)
図5 プリンターに接続するには、付属のユーティリティを使用する。プリンターを選んで「接続可能」であることを確認して「接続」をクリックすると(左図)、「接続中」に変わる(右図)
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