「棒読みちゃん」(みちあき 氏)

ちょっとした音声をいろいろ探していた…

 最近、ナレーションを作る必要があって、合成音声ボイスを探していた。こういった“人工ボイス”といえば、テレビ東京の「ユル系東京散歩」番組「モヤモヤさまぁ~ず2」、これのナレーション「ショウくん」である。これは「VoiceText」という、HOYAサービスが提供する音声合成ソフトウエアの声。一見「つぶやきシロー」さんの声と間違えそうな癒し系。ずっと「つぶやきシロー」さんだと思っていた筆者、実は人工ボイスと知ってかなりびっくり。そうそう、この番組にはたまにシローさん本人も出てくるのでなかなかややこしい(笑)。

 「モヤモヤさまぁ~ず2」の「ショウくん」は、HOYAサービスの「音声合成ソフトウエア VoiceText」のサイトにある「VoiceTextデモンストレーション」で、文章を入力して楽しむことができる。ただしこの音声は二次使用ができないのでここで楽しむのみとなる。

図1 「VoiceTextデモンストレーション」で人工ボイスの「ショウくん」にしゃべらせているところ
図1 「VoiceTextデモンストレーション」で人工ボイスの「ショウくん」にしゃべらせているところ
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 話は元に戻って。ショウくんみたいな声を、フリーで使えて、いろいろとしゃべらせることができる音声合成ソフトウエアがあればいいな、と思っていたところ。さらに、Twitterの新着を、仕事中とかに読み上げてもらえるようなこともできれば、と思っていたのが、ちょうどそんなふうに使える便利なソフトを見つけたので紹介するとしよう。

 そのソフトは「棒読みちゃん」という。先ほどの「VoiceTextデモンストレーション」と同様に入力したテキストの読み上げのほか、クリップボード、2ちゃんねる専用ブラウザー、ニコニコ実況・ニコニコ生放送、Twitterなどの読み上げが可能。詳しくはこのページの「主な機能」を参照しよう。声質は8種類、辞書機能で特殊な発音も指定可能、ライブ発信者向けの機能など、なかなかの高機能。

 そうそう、筆者の一番の目的は入力テキストの読み上げだったが、Twitterの読み上げ機能が割とよいうえ、その場でつぶやいたり返信したりなどの「しゃべるTwitterクライアント」としても面白くて気に入ってしまった。仕事中などに自分宛などのツイートを読み上げてもらいたいな、と思っていた矢先だったから、けっこういい感じなのだ。

 というわけで、「棒読みちゃん」をインストールして使ってみよう。今回は基本機能とTwitterにターゲットを絞って解説する。そのほかの機能については、各自ヘルプなどを参照してもらいたい。