最終回は、ファイルとセキュリティに関する項目として、読み込み専用のパスワードを設定した文書が読み込めるかどうかと、文書プロパティに関するテスト結果をレポートする。
読み込み専用パスワードはdoc文書なら有効
ファイル&セキュリティ
文書を保護するため、Wordには正しいパスワードを入力しないと文書を開けないよう、読み込み専用パスワードを設定する機能がある。重要な文書で利用しているユーザーも多いだろう。そこで、このパスワードが設定された文書を各ソフトで読み込めるかどうかをテストしてみた。もちろん、読み込み時にパスワードが要求され、正しいパスワードを入力後に読み込まれたら合格だ。
結果
ソフト | docx | doc |
---|---|---|
EIOffice | × | ○ |
OpenOffice.org | × | ○ |
ThinkFree Writer | × | ○ |
キングソフト Office 2010 Writer | × | ○ |
一太郎2010 | × | × |
解説
docx文書とdoc文書で大きな差が出た。doc文書に関しては、キングソフト/EIOffice/OpenOffice/ThinkFreeの4本でパスワードが要求され、正しいパスワードを入力したら文書が読み込まれた。一太郎の場合は、保護されているというメッセージは表示されるが、パスワードを入力して読み込めなかった。
docx文書に関しては、パスワードを入力して読み込めたソフトは1本もなかった。メッセージが表示されて読み込めないもの(EIOffice/一太郎)、エラーが発生するもの(キングソフト)、文字化けが発生するもの(ThinkFree)、フィルター選択のダイアログボックスが表示されるもの(OpenOffice)など結果はさまざまだった