上級者も満足の一眼レフ風モデル
コンパクト一眼のジャンルを切り開いたともいえる「PENシリーズ」の第2弾。プレス加工で造形された上部や金属外装など、往年のハーフサイズ一眼レフ「OLYMPUS PEN F」風でカメラ愛好者にも人気だ。
操作系は、従来の一眼レフの使い勝手をコンパクトなボディーにどう押し込むかを考えて作られたと思われる。メインとサブの操作ダイヤルを背面に配した。
同社のデジタル一眼レフ同様、超音波でほこりの進入を防ぐ「SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)」を搭載するので、レンズ交換に不慣れな初心者でも安心だ。ボディー内にセンサーシフト式の手ぶれ補正機能を装備しており、レンズの種類によって手ぶれ補正が使えないという心配もない。フラッシュは内蔵していないが、最高撮影感度をISO 6400相当まで上げられるので、スナップなどの用途には十分だろう。必要な場合は、別売の外付けフラッシュ「FL-14」(実勢価格は約1万7000円)などが使える。
また、従来機「E-P1」では装着できる外付けファインダーが光学式の「VF-1」だけだったが、「E-P2」では電子ビューファインダー(EVF)「VF-2」も装着できるようになった。VF-2では角度の調整が可能なので、背面液晶モニターが見にくいアングルでの撮影にも重宝する。
E-P2は、従来の一眼レフの使い勝手を踏襲している。写真の基本を知った上で、コンパクトな一眼が欲しいユーザーにお薦めである。