フォントの設定を変えたのにWebページの表示フォントが変わらない、画面上に表示される漢字の字形や印刷結果の漢字の字形が自分の名前の漢字と違う、一部の漢字だけ指定した書体に変わらない、別環境で文書ファイルを開いたら一部の漢字の字体が変わってしまった。などなど、フォントをめぐるトラブルは誰でもひと目で“異常”が分かるのに、いざ解決しようとすると、原因が意外と奥深いところにあって、解決するのが難しいケースが少なくない。ここでは、比較的よく見かけるトラブルや、今後増えるであろうトラブルを中心に、その原因と対策を追究していこう。

Webページの表示が変

Webページのフォントが変わらない!

 Webページの表示フォントは、前述したようにWebブラウザーの設定画面で変更できるが、Webページによっては変更後のフォントで表示されないことがある(図18上)。

 HTMLで書かれた要素をどう修飾するかを指示する「CSS(Cascading Style Sheets)」の中で表示フォントが指定されている場合だ。

 こういったWebページでも変更後のフォントで表示することが可能。Internet Explorerの場合、「インターネットオプション」の「全般」タブにある「ユーザー補助」ボタンをクリックして、「ユーザー補助」ダイアログの「Webページで指定されたフォントスタイルを使用しない」にチェックを入れる(図18中)。「フォント」ダイアログの「Webページフォント」欄で指定したフォントで表示されるようになるはずだ(図18下)。

 なお、Webブラウザーの機能を使って表示中のWebページの文字サイズを変えようとしても変わらない場合がある。これも同じ理由なので、「ユーザー補助」ダイアログの「Webページで指定されたフォントサイズを使用しない」にチェックを入れると、Webブラウザーで指定した文字サイズで表示されるようになる。

【Webページのフォントが変わらない!】
図18 Internet Explorerの表示フォントを変えたのに、書体が変わらないWebページがある(上)。「インターネットオプション」の「全般」タブにある「ユーザー補助」ボタンをクリックして、「Webページで指定されたフォントスタイルを使用しない」にチェックを入れる(中)と、変更後のフォントで表示されるようになる(下)
図18 Internet Explorerの表示フォントを変えたのに、書体が変わらないWebページがある(上)。「インターネットオプション」の「全般」タブにある「ユーザー補助」ボタンをクリックして、「Webページで指定されたフォントスタイルを使用しない」にチェックを入れる(中)と、変更後のフォントで表示されるようになる(下)
[画像のクリックで拡大表示]