2010年7月16日(金)にMac用の日本語入力システム「ATOK 2010 for Mac」が発売される。Windows版と同様、年1回のバージョンアップが恒例となった同製品だが、旧バージョンからの進化はいかほどのものか。果たして2009ユーザーも、バージョンアップするだけの価値はあるのか、子細に見ていこう。

 なお、本記事は、発売前の最終試用版を元に執筆している。実際の製品とは異なる場合もあるので、その点はご了承いただきたい。

「ATOK 2010 for Mac」のパッケージ。左から 「ATOK 2010 for Mac」、「ATOK 2010 for Mac[プレミアム]」、「ATOK 2010 for Mac + Windows」。このほかに、「Just MyShop」からの直接販売のみとなる「ATOK 2010 for Mac [大ヒット御礼パック] AAA優待版」がある。今回は真ん中のプレミアムをピックアップして紹介する。それぞれの詳しい製品情報はこちら
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辞書の違いなどで4種類のパッケージを用意

 ATOK 2010 for Macのラインアップは、付属する辞書やWindows版との組み合わせなどで次の4種類に分かれる。また、このほかに、月300円のATOK定額制サービスも用意されている。

パッケージの種類通常版の価格優待版の価格
ATOK 2010 for Mac※1 ※31万290円5250円
ATOK 2010 for Mac [プレミアム] ※1 ※31万4490円9450円
ATOK 2010 for Mac + Windows※2 ※31万3440円8400円
ATOK 2010 for Mac [大ヒット御礼パック] AAA優待版 ※3 ※4--1万9950円

※1ダウンロード販売あり ※2「ATOK 2010 for Mac + Windows」、「ATOK 2009 for Mac + WindowsAAA優待版」を合わせて5000本限定。 ※3優待版はATOK単体製品登録ユーザーが対象。「Just MyShop」からの直接販売のみ ※41000本限定

 基本的な変換機能に差はないので、これらのパッケージの相違点は主に辞書の有無になる。

 一番シンプルな「ATOK 2010 for Mac」には通常の辞書に加え、「乗換案内 駅名辞書 for ATOK」が付く。

 「ATOK 2010 for Mac [プレミアム]」は、それに加えて、「明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典 /R.3 for ATOK」「会社四季報 企業名変換辞書 for ATOK」「ロングマン英英/英和辞典 for ATOK」が搭載される。

 豪華仕様の「ATOK 2010 for Mac [大ヒット御礼パック]」は、ATOK 2010 for Mac [プレミアム]に「広辞苑 第六版 for ATOK」「角川類語新辞典 for ATOK」「角川俳句歳時記 第四版 for ATOK」が追加される。1000本限定だ。

 「ATOK 2010 for Mac + Windows」は1つのパッケージにMac版とWindows版が付いているため、両方のプラットフォームを使っている人にはお得になる。

 なお、このレビューは「ATOK 2010 for Mac [プレミアム]」の試用版に基づいて執筆している。