一般的なケータイからスマートフォンに乗り替えると、毎月の利用料金が増えるのでは? と心配している人もいるだろう。まずは、スマートフォンを使う場合の各社の料金プランを見ておこう。

 スマートフォンは、仕様がほぼ同じまたは近い機種が複数のキャリアから発売されている。多くのスマートフォンはiモード、EZwebなどの通信事業者が提供する独自サービスに対応していない。このため、通信事業者が違ってもf、使い勝手に大差は生じない。もちろん、端末価格や通話エリアなどにも留意しなければならないが、同じ仕様の端末であれば、毎月かかる費用が安い方を選ぶのが賢明と言えるだろう。

 いずれの端末を選ぶにしても、パケット定額制への加入が必須であることは言うまでもない。スマートフォンで表示するWebサイトはパソコン用のものと同じ。また、利用するアプリケーションによっては頻繁に通信するものある。ほかに、「パソコンとのデータ連係はどんぐりの背比べ」で紹介したネット経由での同期やバックアップを使うことも多いだろう。あっという間に、数十MBという量のデータをやり取りする。

 パケット通信料を0.084円/パケットで試算すると、1MB(約8200パケット)の通信で約700円。10MBのデータをやりとりするだけで、すぐに定額制の上限を超えてしまう。ちなみに筆者や周りでスマートフォンを利用しているユーザーに聞いても、1カ月で100MBを超えるデータ通信を使うのはざらである。

 まずは、各キャリアごとに、スマートフォンを使うために必要な基本使用料やパケット通信料の考え方を見ていこう。