スマートフォンの利点の一つとして、端末にインストールして使えるアプリケーションが豊富なことが挙げられる。

 NTTドコモの「iアプリ」、au(KDDI)の「EZアプリ」のように、ケータイでも好きなゲームなどのアプリケーションをダウンロードして楽しむことができる。ただし、コンテンツプロバイダーと呼ばれる企業が提供する有料のものが中心。しかも利用料が毎月課金されるものが多い。

 一方、スマートフォン向けのアプリケーションは、企業・個人を問わず世界中で多くの人が開発しており、無料で提供されていて利用価値が高いものも少なくない。また、ダウンロードしてインストールしたアプリケーションを、端末にプリインストールされているアプリケーションと同じように起動できることも、ケータイと比べたときの優位点と言えるだろう。ケータイでは、アプリケーション一覧から選択して起動するなどの手間がかかる。

 結論を先に言えば、「アプリケーションを存分に楽しみたい」という理由でスマートフォンに乗り換えたい人にはiPhoneがオススメだ。アップルは2009年11月にiPhone/iPod touch向けのアプリケーション総数が10万本を超えたことを報じた。その約1年前には約1万本だったので、わずか1年で10倍に増加した計算になる。今後もさらに数が増えていくのは確実だ。アプリケーションの数が多すぎると、お目当てのアプリケーションを探しにくいという面もあるが、iPhoneは日本国内でも推定300万人のユーザーがいるため、人気の高いアプリケーションの情報を口コミやWebなどから入手しやすい。「AppBank」というWebサイトを利用してアプリケーションの情報を入手している人が多いようだ。また、アプリケーションを紹介する書籍も多数出版されている。