2010年2月16日から、2009年(平成21年)分の確定申告の受付が始まっている。申告期限は3月15日。青色申告特別控除65万円のメリットを受けるには、期限までに確定申告書をはじめとする必要書類を、「持参」「郵送」「電子申告」いずれかの方法で所轄税務署に提出する必要がある。

 第2回(「やよいの青色申告」弥生)第3回(「みんなの青色申告」ソリマチ)第4回(「かるがるできる青色申告2010」)第5回(「ツカエル青色申告」ビズソフト)と、さまざまな申告ソフトを紹介してきた。これらの申告ソフトでは、初期状態で「決算書」までは作成できるが、当年度分の「確定申告書」は作成できない。

 しかし、決算書までできていれば、あとひと息だ。各メーカーから提供される追加プログラムや、確定申告に特化した別の製品を使うことで、当年分の書式に沿って申告書を作成できるようになる。そこで今回は、第2回~第5回で紹介した各ソフトについて、追加プログラムのインストールから所得税の確定申告書を作成するまでの手順を説明する。

青色申告で65万円の特別控除を受けるための条件
不動産所得、事業所得のいずれかがある(山林所得については10万円控除まで)
所轄税務署に「青色申告承認申請書」を提出済みである
貸借対照表と損益計算書を作成するため、日々の取引の状況を原則として複式簿記により記帳している
確定申告期限内に必要書類一式を提出する

表1:提出書類は申告の種類によって異なる
申告の種類特別控除額提出書類
確定
申告書
収支
内訳書
決算書貸借
対照表
損益
計算書
収入金額が
分かる書類
必要経費が
分かる書類
白色なし
青色10万円
65万円