続いて、6万~8万円で購入できる格安A4ノートを見ていこう。格安ノートのほとんどは店頭ではなく、メーカーのウェブサイトで直接販売されている[注1]。海外メーカーの製品も多いので、本当に買っても大丈夫か不安になるかもしれない。そこで最初に、格安A4ノートと国内大手メーカーの下位モデルを比較してみよう(図1)。

図1 代表的な格安モデルと大手メーカーの下位モデルを比較した。最大の違いはCPUやグラフィックス性能だが、ハイビジョン動画の編集をしない限り、格安モデルで問題ない。一部の格安A4ノートはOffice 2007を2万円前後で付属できる
図1 代表的な格安モデルと大手メーカーの下位モデルを比較した。最大の違いはCPUやグラフィックス性能だが、ハイビジョン動画の編集をしない限り、格安モデルで問題ない。一部の格安A4ノートはOffice 2007を2万円前後で付属できる
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 比べると、価格が半額以下にもかかわらず、大手メーカー製品との違いは「CPU」と「付属ソフト」程度だとわかる。

 CPUについては、ハイビジョン映像の再生や編集をするのでなければ、格安でも問題ない。Windows Vistaの性能評価機能「Windows エクスペリエンス インデックス」でも、CPU性能を示す「プロセッサ」の数値は「4.8」(最高は5.9)と十分だ。

 一方の付属ソフトは、大手メーカー製品のほうに軍配が上がる。Office 2007以外にも、ハガキ作成ソフトや画像編集ソフト、地図ソフトなど10本以上が付属するからだ。一部の格安A4ノートでも、Office 2007をプリインストールできるが、プラス2万円前後の出費になる。

 しかし、こうしたソフトをすでに持っていたり[注2]、フリーソフトを活用するつもりなら、格安A4ノート でまったく問題ない。

 

[注1] 直販メーカーの製品は、送料が別料金になることが多い。日本ヒューレット・パッカードとマウスコンピューターは3150円、エプソンダイレクトは1575円、デルは無料だ

[注2] 古いパソコンのプリインストールソフトを新しい格安パソコンにインストールすることは基本的にできない