パソコン売り場の近くに行くと、必ず目にする「USBメモリー」。その進化のスピードは驚くほどです。
 大容量化と低価格化がどんどん進むだけでなく、高速タイプやセキュリティ機能の付いたタイプなど、実に多種多様な製品が登場しています。ただそれだけに、誰もが上手に使えなくなっているのも事実。
 そもそも、自分にピッタリの製品が選べないという人も多いのではないでしょうか。
 この特集ではそんな人向けに、仕組み、基本作法、製品選びのツボ、意外に知らない応用ワザなどなど、この“小さな実力者”を使いこなす知恵とノウハウを紹介していきます。

3つのポイントで選べば迷わない

 店頭にズラリと並ぶUSBメモリー。「高速」「大容量」「安全」といったうたい文句が並びます。実際に買おうとすると、何を選べばいいかわかならないという人も多いのではないでしょうか?

 実は、製品選びのポイントは、「容量」「速度」「セキュリティ」の3つ。これさえ押さえれば、自分に合ったものが見つかるはずです。

 容量は、用途と予算に合わせて選びましょう。また、高速性やデータを守るセキュリティの機能はあったほうが便利ですが、その分だけ価格は高くなります。

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1 容量:用途に合わせて選ぶ

 大容量の製品が増えていますが、数MBのファイルのコピーなど一般的な使い方なら、容量は1GBあれば十分でしょう。値段も1000円台半ばからと手ごろ(図2)。低価格化もどんどん進み、容量当たりの単価では2GB以上が割安です。4GB以上を選べば、バックアップなど用途が広がります。

図1 容量は製品パッケージの目立つ場所に記されている。
図1 容量は製品パッケージの目立つ場所に記されている。

買いやすい1GBと2GB、容量当たりでは4GB以上がお得

図2 付属ソフトなど特別な機能を備えていないUSBメモリーの実売価格をまとめた。1GBと2GBが1000~2000円台と値ごろ感がある。容量が増えるほどお得な傾向になっている。
図2 付属ソフトなど特別な機能を備えていないUSBメモリーの実売価格をまとめた。1GBと2GBが1000~2000円台と値ごろ感がある。容量が増えるほどお得な傾向になっている。
図3 どちらも付属ソフトや独自機能がないシンプルなUSBメモリー。特別な機能が必要ないならこのような製品がお薦め。右の製品は2色、左の製品は10色からカラーを選べる。
図3 どちらも付属ソフトや独自機能がないシンプルなUSBメモリー。特別な機能が必要ないならこのような製品がお薦め。右の製品は2色、左の製品は10色からカラーを選べる。