日本マイクロソフトは2013年12月12日、同社のメールサービス「Outlook.com」にグーグルの「Gmail」をインポートするツールを提供開始した。数週間かけて段階的にリリースする予定だという。

 同ツールでは、メールの未読・既読状態を含む受信トレイの構造を保持した状態で、GmailのメールをOutlook.comの受信トレイにインポートする。Gmailの連絡先をOutlook.comで表示することが可能であることに加えて、利用中のGmailアドレスをOutlook.comの送信専用アドレスに設定するため、Outlook.comでも「差出人」として「@gmail.com」のアドレスが指定できる。

 Outlook.comにGmailをインポートするには、インポートツールを実行するリンクからOutlook.comにサインインする。そこからGmailにログインし、ツールへのアクセスを許可すると、Gmailアカウントからメールのコピーが始まる。インポートはバックグラウンドで行われ、完了次第報告のメールが届く。

 Gmailからメールをインポートすると、メールの自動転送の設定手順がGmailに送信される。この設定を行うと、Gmailで受信したメールはOutlook.comに自動で転送される。なお、同ツールがGmailアカウントの設定を変更することはないとしている。

 この機能は、日本のWindowsサービス開発チームが中心となって設計、開発したもので、OAuthプロトコルを使用しているという。

参考:日本マイクロソフトの公式ブログ