米Amazon.comが米カリフォルニア州サンフランシスコで、野菜や肉などの生鮮食品を扱うオンライン販売サービス「AmazonFresh」を開始したと複数の米メディア(Wall Street JournalCNETなど)が現地時間2013年12月11日に伝えた。Amazon.comはすでにサンフランシスコ版のサイトを立ち上げており、同サイトで地域を限定してサービスを始めているという。

 AmazonFreshは、同社が2007年に試験的に始めたサービス。当初はワシントン州シアトルだけで行っていたが、2013年半ばにカリフォルニア州ロサンゼルスでも開始し、サンフランシスコは3カ所目となる。

 AmazonFreshは、朝10時までに注文を行えば夕方6時までに、夜10時までに注文を行えば翌朝の6時までに商品が届くというサービス。送料は1回の注文が35ドルを超えれば無料になる。ただし利用するには年額299ドルの「Prime Fresh」会員になる必要がある。

 同社には、注文後2日で商品が届く急ぎ便サービスを追加料金なしで利用できる年額79ドルの 「Prime」があるが、Prime Freshはその上位サービスという位置付け。Prime Freshの会員は、生鮮食品のほか、書籍や家電製品、日用品などAmazon.comが取り扱っている合計50万点の商品を注文できる。

 また現在のPrimeは、30日間Prime Freshが無料になる試用サービスを利用できる。30日を過ぎると自動的にPrime Fresh会員になり299ドルが課金されるが、Primeの料金は残りの日数分が返金されるとAmazon.comは説明している。

 Wall Street Journalによると、サンフランシスコでは12月に入って鮮やかな緑色をしたAmazonFreshのトラックをあちらこちらで見かけるようになったという。サンフランシスコではまだ利用できない地域も多いがAmazon.comの広報担当者は、12月11日時点で十数の郵便番号がカバーする地域でサービスを提供していると話している。