米Facebookが米IBMから750件の特許を購入したと複数の海外メディアが現地時間2012年3月22日に伝えた。米Bloombergは事情に詳しい関係者の話として、IBMから譲り受けた特許はソフトウエアやネットワーク技術など、さまざまな分野をカバーすると報じている。

 Facebookのソーシャルネットワーキング・プラットフォームをめぐっては、米Yahoo!が自社の特許を侵害されたとして提訴したと伝えられるなど、同社を相手取った訴訟が増えている。Facebookは自衛手段として特許資産の強化を図っており、今回の動きもその一環という(関連記事:Yahoo!がFacebookを特許侵害で提訴、大手ソーシャル企業間で初めて)。

 Facebookが2月1日に米証券取引委員会(SEC)に提出した新規株式公開(IPO)の申請書には、「新サービスの市場投入など事業拡大に伴って今後新たな分野で紛争が起こる可能性がある」という記述があり、同社は訴訟リスクを認識しているようだ。

 書類には、昨年12月末時点で申請中のものも含めて559件の米国特許と182件の米国外特許があると書かれている。一方で英Reutersは、Yahoo!には申請中のものも含めて3300件あり、両社の保有特許数には大きな開きがあったと伝えている。