ソフトウエア販売サイトなどを運営するベクターは2012年3月22日、同社のサーバーが不正アクセスを受けて、最大で26万1161件の個人情報が流出した恐れがあることを明らかにした。個人情報にはクレジットカード情報が含まれる。

 同社によると、3月21日午前2時30分頃、一部のサーバーで異常が発生したという。そこで担当者が調べると、3月19日から3月21日までに、不正アクセスを4回受けた思われる痕跡を発見。さらに調査したところ、同社サイトのユーザーの個人情報を保存しているサーバーへの不正アクセスも発覚した。

 当時このサーバーには、26万1161件の個人情報が保存されていた。個人情報には、クレジットカード情報も含まれる。同社では、それら全てが流出した可能性があるとしている。

 該当のサーバーに個人情報が保存されていたのは、2008年2月以降に同社サイトでソフトウエアを購入したユーザーあるいはパソコン向けオンラインゲームで課金サービスを利用したユーザーの一部だという。

 同社では、判明している侵入経路を、3月21日午前5時10分頃に遮断。該当のサーバーからは個人情報を全て削除するとともに、個人情報が保存されないようにシステムを変更した。

 加えて3月23日には、より詳細な調査を実施するため、今回の不正アクセスに関連するサービスでのクレジットカード決済を停止した。再開時期は未定。

 影響を受けたユーザーへの補償に関する方針などについては、決まり次第報告するとしている。